アツい夏にもバッテリーは上がりやすい?

 クルマのバッテリーは、気温が低い冬場にバッテリー上がりが起きやすい傾向にあります。

 これは、バッテリー液の温度低下から性能が一時的に下がるうえ、エンジンの始動性が悪くなることなどから発生します。

【画像】これは見ておきたい! バッテリーあがりの救出方法を見る(7枚)

 実は、冬と同じぐらいバッテリー上がりが起きやすい季節が夏です。

 今回は、「夏にバッテリー上がりが起きてしまう原因」や「夏のバッテリー上がり予防法」について紹介します。

冬だけでなく夏もバッテリーが上がりやすい季節(画像はイメージ)

 バッテリー上がりとは、蓄えられた電気が減少し、エンジンの始動に必要な電力が不足する状態を指します。

 バッテリーの電力が不足するとエアコンや各種ライト関係、カーナビ、シガーソケット、パワーウィンドウ、ワイパーなどクルマのバッテリーを電源とした電装品が使用不可又は動作が鈍くなるといった影響を受けます。

 エンジンを始動させるセルモーターも同様にバッテリーの電気を使用する電装品です。電気が不足するとエンジンが始動できなくなります。

 バッテリー上がりの主な原因の1つは、バッテリーの電気を消費する電装品の過剰な使用です。

 冬場の気温低下によるバッテリー性能低下がおこるように、夏場のバッテリー上がりにも特有の原因があります。

 暑い夏に多用するカーエアコン(クーラー)は電力消費が多く、過剰に使用すると電気不足になります。そのためバッテリーが上がりやすくなってしまうのです。

 クルマのバッテリーに対する発電はエンジンとベルトで連結されたオルタネーターによっておこなわれますが、アイドリング中のような低回転状態では発電量が少なくなります。

 例えば炎天下で長い渋滞に巻き込まれると、外気を取り入れることもできず車内温度も高くなるので、クーラーが高い頻度で稼働します。これに加え、渋滞時は低速度で走行または停車するため、エンジンが低回転の状態が多くなります。

 エアコン以外でも、ブレーキランプの点灯やカーナビ、スマホの充電等で電力消費しますし、ファミリーでの移動中なら車内でモニターを使い動画を見ることもあるでしょう。

 これにより、エアコンを含むクルマの電装品が消費する電気が、オルタネーターで発電する電気を上回り、バッテリーからの電力消費も増加します。結果としてバッテリーも上がりやすくなります。

 渋滞以外でも、休息や待ち合わせで駐車中に暑さを凌ぐためにエアコンをつけている状態も、バッテリーにとって過酷な状況と言えるでしょう。

エアコンの風量を抑さえればOK? 夏のバッテリー上がり対策とは

 夏場にクルマのバッテリー上がりを引き起こさないようにするには消費電気を減らすことが必要ですが、エアコンの場合は風量を抑えれば十分な対策になります。

バッテリーが上がらないようにするにはどうしたらいいのか(画像はイメージ)

 カーエアコンというのは、空気を冷やすためのコンプレッサーをエンジンの力で作動させ、冷えた空気を電動ファンで送り込んでいます。

 つまり、電気を消費するのは電動ファンとなりますので、風量を抑えれば電気消費も抑えられることになります。

 なので、バッテリー上がりを防止するためには、走り出してからある程度車内を冷やすことができた時点で、エアコンの風量を弱めに調整する、もしくは風量の調整をオートにして、余分な電力を消費してしまわないようにするとバッテリー上がりのリスクを軽減できます。

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 夏場に引き起こすバッテリー上がりというのは、渋滞や駐車中などエンジンの回転数が少なくオルタネーターの発電量が少ない状況と、エアコンを中心とした電装品の使用が集中し消費電気量が多くなってしまう状況が同時に重なってしまうことが、主な要因となってきます。

 夏場においては、エアコンの風量調整を意識するようにし、クルマの消費電力を抑えてバッテリー上がりを未然に防止するようにしましょう。

 また夏も冬も関係無くバッテリー上がりを防ぐためには、バッテリー交換の時期はいつか、そのタイミングを知っておくことも重要になります。定期的にバッテリーを点検・交換し、適切なコンディションを維持しておけば、バッテリー上がりで困る事態も防げることになるでしょう。