この記事をまとめると

クルマでの移動は雨の日も濡れることがなく快適だ

■しかし乗り降りの際は自分も車内も濡れてしまうことがある

■そこで今回は雨の日に上手くクルマに乗り込むコツを紹介

マグネットを使った裏ワザがある!

 天気予報では雨マークは出てなかったのに、お出かけしたら突然の大雨! なんてことがありますよね。またこのごろは、一度降り出すとドバッと集中的に降ることが多くなっている印象があります。クルマでのお出かけは、雨の日も移動中に濡れることがなく快適なイメージはありますが、雨が強いと困るのが乗り降りの時。直前まで傘をさしていても、ドアを開けて乗り込む際にはどうしてもびしょ濡れになってしまうことがあります。ドアの隙間から入ってくる雨や、傘についた水滴で自分も車内も濡れてしまうのは、なんとか避けられないものか……。方法を探している人も多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、なんとしても濡れたくない皆さんのために、雨の日にクルマに上手に乗り込むための便利グッズや、濡れにくいクルマなどをピックアップしたいと思います。

 まず1つ目は、今ある傘にちょっとした工夫をするだけで、濡れずに乗り込める方法があるのです。これはもともと、チャイルドシートに子供を乗せる際に、親はどうしても雨の日に濡れちゃうので、それを快適にする方法として紹介され、広まったもの。用意するのは100円ショップなどで売っている、豆粒くらいの小さなマグネットと、それが中に埋め込めたり貼り付けられたりするような携帯ストラップ(根付け)。

 もし携帯ストラップがなければ、ごく小さなジッパー付の袋にマグネットを入れ、角にパンチ穴をあけて丈夫なヒモを通したものでも代用できます。それを、傘の骨のうちの1本の先端に結べば完成。使い方は、傘を開いたらドアの近くでくるりと回すと、マグネットがクルマの屋根にピタリと貼り付きます。

 それで傘が固定されますので、そのまま傘の下でチャイルドシートのお世話をしたり、ドアを開けて乗り込みます。傘が固定されているだけで、しっかりと体勢を整えてから傘を閉じて引き入れる動作にうつれるので、傘袋を近くに準備してから行うなど、濡れるのを最小限に抑えることができるというわけです。

「逆向きに開く傘」も便利

 2つ目は、まさにクルマに乗り込む際の使いやすさを考えて作られた、「逆向きに開く傘」があるのをご存知でしょうか。一般的な傘は、持ち手から上に向かって開く動作を行いますが、この傘は真逆。まるで、風が強い日に壊れて逆さまになってしまった傘のような形をしていて、先端から下に向かって開く動作を行うのです。ドアを開けて乗り込み、ギリギリまでドアを閉めたら、今度は上に向かって閉じる動作を行います。

 こうすることで、傘に溜まっていた雨がザザっ車内に落ちてくることなく、傘の中に留まります。閉じた後も、そのままの向きで自立させることができるので、フロアマットに水滴が染み込む心配もなし。これなら傘袋も必要なく、ビシャビシャになるのを防ぐことができます。水滴を捨てるには、傘を逆さまにすればOKです。普段、徒歩で持ち歩くにはやや重いのが弱点ですが、クルマ移動の人ならそれも気にならないですよね。

 3つ目は、アウトドア用品店やワークマンなどで見つけることができる、防水ファッションアイテムはぜひ活用したいところ。防水の帽子やパーカーなどと傘を併用すると、車内は多少濡れてしまいますが、自分が濡れるのはかなり防ぐことができると思います。とくにおすすめなのは、女性用の防水巻きスカートです。

 これは、ブランケットとしても使えそうな長方形の布で、腰にくるりと巻いてマジックテープで留めればスカートになるというもの。傘で上半身は濡れないけど、雨風が強い時には下半身だけびしょ濡れになることって多いですよね。そんな時に、さっと腰に巻き付けるだけで、横から吹き付ける雨から守ることができます。ドアの隙間をこれでガードしたり、濡れた荷物を置くときに下に敷くなど、いろいろな使い方ができるのも嬉しいですね。

 4つ目は、濡れずに乗り込めるクルマを選ぶ。これも1つの手だと思います。ヒンジドアだと、傘を畳むのとドアを閉めるのをほぼ同時に行わないと、どうしても濡れてしまいますが、スライドドアならそこが解決。全身がしっかり車内に入り、傘を閉じてからドアを閉めることができます。

 電動で開閉できるパワースライドドアなら、途中で止めて開口部をちょうどいい広さにすることで、余分な隙間から雨の侵入を防ぐこともでき、さらに便利です。また、助手席側がスライドドアで、シートの横にアンブレラホルダーが設置されていたトヨタ・ポルテ/スペイドは、雨の日の乗り降りがスマートにできるという意味で、とてもおすすめのクルマです。現行モデルでは、ヒンジドアですがスズキ・ワゴンRにもアンブレラホルダーがあります。

 ということで、どうにかして雨に濡れずにクルマに乗り込むための方法を考えてみました。洋服が濡れたままでドライブするのは、風邪をひく原因にもなりますので、乾いたタオルや着替えを車内に常備しておくのもいいかもしれませんね。また、フロアマットやシートが濡れれば、カビや悪臭のもとにもなりやすいので、もし濡れてしまったら早めのケアを心がけたいですね。