きょう9日放送のカンテレ・フジテレビ系ドキュメンタリー番組『セブンルール』(毎週火曜23:00〜)では、声優田中真弓に密着する。

田中真弓=カンテレ提供

『ONE PIECE』 のルフィをはじめ、『ドラゴンボール』のクリリンや『天空の城ラピュラ』のパズー、『忍たま乱太郎』のきり丸など、デビュー以来200以上もの役を演じてきた声優界のレジェンド・田中。声優を始めて44年、そのおよそ半分をかけてルフィを演じており、普段からキャラクターたちに囲まれて生活している。原作者の尾田栄一郎氏や共演する声優たちとの個人的な付き合いもあり、テレビ初公開となる自宅にはONE PIECEグッズがあふれ、いたるところにお宝が眠っている。取材ではいちばん好きなキャラクターがルフィではないことが判明。長年にわたってアニメの声優を務めてきた田中だからこそ気づいた、男性キャラクターに対するある持論を展開する。

「声の使い方が唯一無二」「声を放った瞬間に表情が見えてくる」と、声優仲間から絶賛される田中だが、戦うシーンで大声を張り続けることが年齢とともにつらくなってきたと吐露。そんな田中が喉を守るために行っていることを披露するほか、最終章に突入した『ONE PIECE』原作への思いも明かす。

「すごいのはルフィであって私ではない」と謙虚な姿勢を貫く一方で、「私自身を見てほしい、私の生身の肉体を通しての芝居を見てほしい」との思いから役者として小劇場の舞台にも立つ。実は声優業よりも役者業の経歴の方が長く、声優として名を馳せた今も自身の原点と話すのが舞台。忙しい日々のなか体はときに悲鳴をあげているというが、それでも譲れないという胸の内にはルフィから教わったある“ルール”があった。

スタジオにはアンジャッシュの児嶋一哉がゲスト出演。「原作は読まない」という田中のルールから、児嶋がドラマ『半沢直樹』への出演を振り返る。「良い(人の)役なのか悪い(人の)役なのか、決まっていない」とスタッフに言われて撮影をスタートしたという同作の、最終話にまつわる裏話や当時の苦労とは。