約900万超えで落札された「ランエボVI」とは

 コレクティングカーズは自社が運営する同名のオークションサイトで、オーストラリアやイギリス、イタリアなど世界中のクルマを出品するオークショニアです。

 2022年7月には、三菱「ランサーエボリューションVI」が出品され5万5500ポンド(日本円換算で約900万円)で落札されましたが、どのような車両なのでしょうか。

新車価格の約3倍で落札された約900万円の三菱「ランサーエボリューションVI 」(photo:Collecting cars)

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 ランサーエボリューションVIは、当時三菱が、市販車をベースに世界ラリー選手権(WRC)に参戦していた時代のホモロゲーションモデルで、ファンからは「ランエボ」の名で親しまれていました。

 エボリューション(進化)の名称通り、常に進化し続けており、ランサーエボリューションVIは「エボIV〜VI」からなる第2世代の集大成として評価の高いモデルです。

 先代にあたるエボVが、オーバーフェンダー装着などで3ナンバーとなるワイドボディへと発展。そしてエボVIは、そのワイドボディでのアドバンテージをさらに活かす改良が施され、さらに戦闘力と信頼性の向上が図られています。

 エンジンには約280馬力を発生する「4G63」2リッター直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し、5速マニュアルトランスミッションが組み合わされます。

 今回出品されたクルマは1999年式で、ツーオーナー。走行距離が6671マイル(約1万735km)の個体。

 外装色はブラック、足元には、OZ Racingのアロイホイールに、赤いブレンボキャリパーがおさまり、タイヤにはブリヂストンの「Potenza S001」を履いています。

 インテリアでは、シートに黒いスエードと青いファブリックを組み合わせたレカロのシートが採用されているほか、MOMOのステアリングホイール、ラリーアートのメーター、ラリーアートのフロントフロアマットなど工場出荷状態のまま残されています。

 また、このクルマには、オーナーズ マニュアル、ステレオの取扱説明書、サービスブック、ジャッキ、ツール、消火器、スペアホイールなどが付属しています。

 外装・内装ともに損傷はなくとても綺麗な状態で、機械的な故障もなく警告灯は点灯していないと記載されています。

 出品地域はイギリス・ウェールズ州スウォンジーです。

 オークションサイトでは161枚の高画質画像とともに本車両は掲載されており、かなり詳細に確認することができます。

 発売当時、国内では新車価格324万8000円(消費税含まず、GSRグレード)で販売されていたランサーエボリューションVI。今回出品された個体は2022年8月3日に、新車価格の3倍近い5万5500ポンド(日本円換算で約900万円)で落札されました。