節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。値上げが止まらない夏、節約を頑張ろうと思っている方も多いと思います。今日は、買い物の時に悩みがちな「どっちがお得?」な商品について、丸山さんに答えを聞いてみました。

2022年は値上げに始まり、値上げに終わりそうな年となりそうです。PB商品を価格据え置きにするなど企業努力もありますが、やっぱり気になるのが値段ですよね。でも、時にはどっちがお得なのか悩む場面もあります。今回は身の回りの「どっちがお得?」を集めてみました。

1.トイレットペーパー「シングル」vs「ダブル」


答え:「シングル」の方がお得

一般的な1ロールの長さはシングル約60m、ダブルが約30m。過去に全国家庭用薄葉紙工業組合連合会が調査したところによると、シングルの平均使用量は、小89cm、大177cm。ダブルは小66cm(シングル換算132cm)、大146m(同292cm)となり、倍量とはいきませんが、シングルの使用量の方が断然少ないことがわかります。

2.100円均一vsメーカー商品


答え:セット売り文具や電池は「メーカー商品」がお得

100円均一商品(以下100均)は、モノによってお得が分かれるものです。ノートは1冊ずつ100均で買うよりも、5冊セットのものを量販店などで買った方が安くなることがほとんどです。電池はメーカー品の方が持ちがよいので、メーカー品がお得です。また100均ではメーカー品の文房具も売られているので、そちらを選ぶと失敗がありません。

3.詰め替え商品vsボトル商品


答え:大容量の「詰め替え商品」をまとめ買い

洗剤や柔軟剤、シャンプー、ボディーソープなど液体商品のほとんどに詰め替え用があります。以前はボトルと詰め替え用の値段がほとんど変わらず、さらに詰め替え用はボトルに比べて1割程度内容量が少ないため、同じ値段ならボトルの方がお得になるときもありました。現在ではボトルの方が値段が高いため、詰め替え用の方が10〜20%程度お得です。ホームセンターやAmazonなどでは、ボトルの3〜5倍量の詰め替え用が売られていて、箱買いするとさらに安く購入することができます。お試しには向きませんが、お気に入りの洗剤などは大容量の詰め替え商品をまとめ買いをすると、お得になります。

4.レジ袋買うvsゴミ袋を買う


答え:計算をして◯円以下ならレジ袋を買う

自治体によっては、自治体指定のゴミ袋で家庭内のゴミを出すこともあります。逆に、半透明の袋ならゴミ袋として使用できる自治体の場合、レジ袋有料化によって今までレジ袋をゴミ袋代わりにしていた人は、別途ゴミ袋を買うことになったと思います。一般的なレジ袋Lサイズのゴミ袋が、1枚あたりいくらで売られているかで考えてみるとよいでしょう。例えば100枚入りで350円(1枚あたり3.5円)で売られていたとしたら、お店のレジ袋が、1枚3円以下ならお得という計算になります。また、環境にやさしいレジ袋は無料配布ができるため、一部スーパーなどでは無料で提供されていることもあります。

5.プライベートブランド商品vsメーカー商品


答え:大手メーカーが製造する「PB商品」がお得

プライベートブランド(以下PB)商品は、大量発注や広告宣伝費を抑えているため安く売ることができます。PB商品は、大手メーカーなどで製造されていることが多く、パッケージもしくは小売店の公式サイトに製造元が記載されていることがあり、大手メーカーのものであればまずハズレはないでしょう。

どっちがお得か悩んだら、グラムやcmといった単位で計算をして比較をしたり、PB商品のように製造元はどこなのかを確認するとよいでしょう。

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丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。

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