異例の早さで梅雨が明けたと思ったら、涼しい雨の日が続き、さらに暑さが盛り返している2022年夏。洗車の機会を逸している人も多いかもしれません。どのような日がベストなのでしょうか。

炎天下の洗車はNG?

 2022年の夏、関東では6月下旬に猛烈な暑さの晴天が続き、異例の早さで梅雨明け。しかし7月には一転して涼しい雨の日が続きました。洗車の機会を逸している人も多いかもしれません。どのような日にすべきなのでしょうか。


洗車はどんな日に行うのがベストなのか(画像:写真AC)。

 まず、洗車に「最も不向き」なタイミング、それは、「炎天下の晴れた日」です。このことは洗車の専門家やカー用品店の担当者も口を揃えました。

 ボディーが熱くなるため、水やワックスが早く乾いてしまい、水シミやワックスのムラが残りやすいのが理由。それだけでなく、直射日光が水滴を通り、レンズ効果によって高温となるため、塗装を傷める原因にもなるとのこと。洗車で余計クルマを傷めるようなものだといいます。

 ではベストなタイミングはというと、洗車に関する技能や知識などについての資格「洗車ソムリエ」の検定試験を行う日本洗車ソムリエ協会は「風のない、くもりの日の夕方」を挙げました。

 雨の日はどうでしょうか。日本洗車ソムリエ協会によると、雨水はカルキを含んだ水道水よりも水シミが残りにくいといいますが、その性質は地域によって異なるとのこと。また、雨は酸性、洗剤はアルカリ性のため、雨のなかでの洗車は油分が落ちにくくなるそうです。

 長雨のなかでは、「どうせ降るなら洗車しなくていい」と思う人もいるかもしれません。しかし、雨が降ると、大気中からボディへ付着した微細な砂や鉄といった物質が、雨水で泥ダンゴのように固まってしまうため、乾いた後の洗車でクルマが傷つきやすくなるといいます。

 このため、ボディへの汚れの固着を防止するうえでも、雨が降る前に洗車するのがベストだそうです。

 洗車後に雨が降ると、アンラッキーに思う向きもあるかもしれません。しかし、洗車に適したタイミングを考ると、そこまで悲観することでもないのかもしれません。