今夏にブンデスリーガのシャルケに加入した日本代表DF吉田麻也が、現地メディア『WAZ』のインタビューに応じ、移籍の決め手や”OB”たちとの交流について明かしている。

 21-22シーズンをもってセリエAのサンプドリアを退団した森保ジャパンのキャプテンは、オランダ、イングランド、イタリアに続く挑戦の地をドイツに定めた。かつての盟友の内田篤人氏が在籍し、昨シーズンは代表の後輩である板倉滉がレンタルで加入し、1部昇格に貢献。資金面で板倉の買取りは見送られたが、現地サポーターからの評価は依然として高い。

 その板倉について、吉田は「彼は本当にシャルケが好きだ」と明かしている。

「残念ながらうまくいかなかったことは分かっているけれど、板倉は残留を希望していた。新天地が決まったことは喜ばしいと思う。新しいチャレンジに燃えているだろう。板倉とは代理人が同じなので、シャルケとの契約が見送られることになったあと、ジョークで『シャルケは僕を獲得するかも』と言った。まさか本当になるとは思わなかった」
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 そして、実際にオファーが来るよりも前に、板倉からクラブの状態などをヒアリングしていたとも明かしている。

「彼からはポジティブなことしか聞かなかった。オファーがあったと知った時は、代理人には『これは自分にとってチャレンジになるかもしれない』『以前よりずっと低い給料になるかもしれないが、それは僕にとって重要なことではない』と伝えた。僕は、美しいスタジアムと素晴らしいファンのいる欧州のリーグに居たかった。そして、シャルケはそのすべてを提供してくれるクラブだ」

 さらに、今はクラブのアンバサダーを務める元日本代表DFの内田氏との交流についても言及した。

「フェルティンス・アレーナには何度も足を運んだ。内田のプレーを観るためだ。彼の家に泊まって、和食を食べにデュッセルドルフに行った。なので、スタジアムの雰囲気はよく分かっているつもり。当時はオランダ(VVV所属)にいたので、いつかこんな大きなスタジアムでプレーできたらな、と。夢が叶うことになってうれしい」

 ドイツという新しい舞台での挑戦を選択した吉田。33歳の日本人DFに、現地メディアもファンも注目している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部