ブルワーズ戦で2戦連発を含む2安打3打点と躍動

 米大リーグのカブス鈴木誠也外野手が5日(日本時間6日)、敵地ブルワーズ戦に「4番・右翼」で先発出場。5回の第3打席で復帰後2試合連発となる6号勝ち越し2ランを放った。打ったコースはボール3つ分は外れているだろう完全なボール球。抜群の対応力を示した“悪球打ち”にカブス、ブルワーズの番記者もこぞって仰天している。

 こんな球を本塁打にするなんて。驚きの声が漏れたのは、2-2で迎えた5回1死二塁だった。鈴木は右腕アレクサンダーが投じた内角に体が反応した。膝元に食い込み、見送ればボール球の軌道だったが、コンパクトに腕を畳んで振り抜いた打球は、鋭いランナーで左翼ポール際のフェンスを越えた。前日のランニング弾とは一転、悠々とダイヤモンドを一周。勝ち越し6号2ランとなった。

 打ったコースにツイッター上で米記者からも驚きの声が続々。ブルワーズ担当では、MLB公式サイトのアダム・マカルビー記者が「これがフェアになるなんて信じられない。セイヤ・スズキの本塁打でカブスが4-2リード」とつぶやいた。

 また、MLB公式サイトのカブス番ジョーダン・バスティアン記者は、同サイトの投球チャート図を掲載。ボール3分は外れており、「そして彼はこの球を左翼席まで運んだ」と記した。米イリノイ州地元局「マーキースポーツ・ネットワーク」も打った瞬間の映像の静止画を掲載。「セイヤはこれを本塁打にした」と“証拠画像”とともに驚きを伝えている。

 第4打席でも外角低めの変化球をうまく拾って左前タイムリー。際立つバットコントロールで2安打3打点と躍動し、8-3の快勝に貢献した。

(THE ANSWER編集部)