アーセナルは4日、マンチェスター・Cからブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが完全移籍で加入することをクラブ公式サイトで発表した。

 数日前に練習場ロンドン・コルニーや本拠地エミレーツ・スタジアムでその姿が目撃され、加入は公然の秘密となっていたが、ついに移籍が正式に発表された。イギリスメディア『アスレティック』などによると、移籍金は4500万ポンド(約74億円)となり、2027年6月30日までの5年契約を結ぶようだ。なお、背番号は「9」に決定している。

 現在25歳のジェズスは、パルメイラスの下部組織出身。2015年に同クラブでトップチーム昇格を果たすと、2017年1月にはマンチェスター・Cへと完全移籍で加入し、欧州の舞台へ挑戦することになった。マンチェスター・Cでは、公式戦236試合に出場して95ゴール46アシストを記録し、4度のプレミアリーグ優勝など数々のトロフィーを掲げた。

 また、ブラジル代表では各世代別チームでエースとして活躍。2016年9月にA代表デビューを果たし、これまで56試合に出場して19ゴールを挙げている。2016年のリオ五輪で金メダルを獲得し、2019年にはコパ・アメリカ優勝を経験している。

 マンチェスター・Cは2022−23シーズンにノルウェー代表FWアーリング・ハーランドとアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスを新たに迎え入れることが決定しており、ジェズスの出場機会は限定的なものになると見られていた。11月に開幕するFIFAワールドカップカタール2022の最終メンバー入りに向けて、ノースロンドンを新たなアピールの場に選んだ。