宮崎駿監督作品『ルパン三世 カリオストロの城』で、ルパンと次元が乗っていたことで知られるFIAT(フィアット)500。その可愛らしいボディにカーマニアならずとも一度は「乗ってみたい!」と思ったことがあるのではないでしょうか?

埼玉県加須市の猟銃専門店豊和精機製作所(@HowaSeiki)の代表で『アルミホイル・ソロキャンレシピ』(秀和システム)の著者でもある佐藤一博氏が、このFIAT500について「小さいしあまり良いことないかもしれません」と自身の愛車の画像つきでツイートして話題となっています。

僕のと同じ旧FIAT500を検討してる方がいるそうなので忠告しておくと、現行500よりこのくらい小さいし、GSではエンジンにガソリン入れてると思われてポンプ止められるし、大きな駐車場では自分の車が見つけられないしであまり良いことないかもしれませんが、ゴート札だけは満載できます。

1957年から1977年まで製造されたFIAT500は、全長2970mm×全幅1320mm×全高1320mm。2007年以降に生産されている現行モデルと比較すると、その小型さが際立ちます。

「もともと小さい車が好き」という佐藤氏によると、「25年ほど前に一度FIAT500を所有したのですが、若さゆえ維持できなく手放しました。いまならもう大丈夫かなと思い、もう一度探して所有したという感じです」とのこと。その魅力について、「まず小さいこと、4人乗れるミニマムサイズですね」と挙げ、さらに「かわいいこと。52歳のおっさんが可愛いと言ってるのもアレですが、乗った人や見た人、みんなが笑顔になる車です。そして仕事で乗っていても嫌味にならないことですかね。メルセデスだとこうはいきません」と熱く(?)語ってくれました。

11000以上のRTと約35500の「いいね」を集めていたこのツイートには、その小ささに驚きの声が多数上がっていたほか、「給油方法を初めて知った」「ハイオク仕様なのか」といった反応も寄せられていました。佐藤氏は「このFIATやルパンを絡めると、狙っているわけではないのですがたまにバズるんです。狙ってはできないし、こちらもただ“こんなことあったよ”的に発信しているだけなのですが、この丸い黄色い車が、みんなを笑顔にしているからでしょうかね? ありがたいことです」と話します。

佐藤氏は共著者として『これから始める人のためのエアライフル猟の教科書』(秀和システム)にも携わっていますが、『アルミホイルソロキャンレシピ』ではFIAT500のリアエンジンを用いた調理法も紹介。「バズるのが本ではなくて車かよ!という感じですが、そんな本も書いてるよと知っていただければ」とのことなので、関心が湧いた人は手にとってみては?

ちなみに、『カリオストロ』に登場するFIAT500は実のところ2代目。初代は1936年から1955年まで生産され、「トリポーノ(ハッカネズミ)」の愛称で親しまれたイタリアの大衆車でした。ヨーロッパの自動車メーカーの小型車はFIAT500のほかにも、フォルクスワーゲン・ビートルやローバー・MINI、シトロエン2CVといった名車が数多くありますが、「ロマンを感じる」という人が多いのはその歴史の長さも理由として挙げられるのではないでしょうか。

※画像はTwitterより
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