映画『エルヴィス』(公開中)で主人公エルヴィス・プレスリーを演じたオースティン・バトラーは、同作の撮影を終えた翌日、体調を崩して緊急搬送されていたという。本人が、GQ誌のインタビューで明かしている。

 42歳という若さで亡くなった世界的ミュージシャン、エルヴィス・プレスリーの半生をバズ・ラーマン監督が映像化した本作。オーディションの末、2019年夏にエルヴィス役を勝ち取ったオースティンは、コロナ禍で撮影が中断した時期でさえも役にのめりこみ、エルヴィスに全てを捧げた。その結果、彼の身体はクランクアップ直後に悲鳴を上げたという。

 「(クランクアップ)翌日の朝4時に起きると、耐え難い痛みに襲われました。そのまま、私は病院に搬送されました」と振り返るオースティン。虫垂炎に似たウイルスに感染したと診断され、そのまま1週間寝たきりの生活を送った。「私の体は『エルヴィス』を終えた翌日にシャットダウンし始めていました」

 もちろん、エルヴィス役は辛いことばかりではなかった。オースティンは、エルヴィスの元妻プリシラ・プレスリーに直接会う機会に恵まれたそうで、彼に関する貴重な話を聞くことができたそうだ。「彼女は天使のようでした。バズとホールを歩いきながら涙がでてきた」とプリシラとの面会を振り返っている。(編集部・倉本拓弥)