「100点とったことある?」という娘からの素朴な質問。100点をとったことがあることを素直に伝えた後の、娘からの衝撃の一言について描いた漫画が話題を集めた。

【漫画】本編を読む

本作を描いたのは漫画家・イラストレーターとして活動しているまつざきしおりさん(@matsuzakishiori)。小学生の娘・みーたんとのほのぼのした日常を描いた漫画が人気を博している。

本エピソードは、「かーさんはテストで100点とったことある?」と、娘のみーたんに聞かれる場面からはじまる。勉強が好きだったため、何回か100点とったことあることを素直に伝えると、「かーさんすごいやん!!」とみーたんは尊敬の眼差しを向ける。

しかし、次の瞬間「じゃあ なんでそんな風になってしもたん?」と衝撃の一言を伝えるみーたんだった…。

ウォーカープラスでは今回、作者のまつざきしおりさん(@matsuzakishiori)に、娘からの衝撃の一言を描いた理由や、育児漫画への思いなどをインタビューした。

■「娘が大きくなったときに読み返せるアルバムに」

――「テストで100点を取ったことあるかのお話」を描こうと思った理由を教えてください。

「娘の発言が『思てたんとちゃう!』と衝撃的だったので、漫画を描くことにしました。娘が大きくなったら、『こんなこと言うてたんやでぇ〜』と、漫画を見せたいと思います(笑)」

――育児について描こうと思った理由はなんですか?

「娘が生まれ、初めての子育ては想像の何百倍も大変で、日々娘のとんでもない言動に振り回され、てんやわんやしていました。そんな出来事を漫画にすることで、大変さを笑いに消化でき、日々のハプニングを(ほんの数ミリ)大きい気持ちで受け止められるようになったような気がします。また、娘が大きくなった時、『私ってこんな子供だったんだなぁ』と読み返せるアルバムのような存在になったらうれしいなと思って描いています」

――本作の反響はどんなものがありましたか?

「子供の無邪気でありつつも、辛辣な言葉に衝撃を受ける方が多かったです(笑)。 でも、みなさんが笑ってくださったおかげで、私も救われた気がします。こんな風になってしまった母さんですが…(笑)」

――SNSで作品を発表する理由はありますか?

Instagramで発表をはじめたのは、約7年前、友人に『Instagramっていうアプリがあるんだけど、漫画とかを撮って載せてみたらどう?』と言われたのがきっかけでした。私自身はTHEアナログ人間でそういった情報に疎いので、数年経った今でもなかなかSNSに慣れず試行錯誤しています。でも、普通に生きていたら繋がり得なかった人達と交流することができるのは、とても素敵なことだなと思っています」

――SNSで漫画を発表していて一番バズった作品は何ですか?

「一番印象に残っているのは、娘がまだ小さかった頃、父さんに対してめちゃくちゃ塩対応な時期があって、父さんのひげを触って喜んでいるのかと思いきや、一言『きったねぇ』と呟いたエピソードです。今回のエピソードを見る限り、その塩対応の対象は父から母に移りつつあるように感じます」

――漫画を描いているモチベーションは何ですか?

「いかんせん飽き性で、今年こそはと買った日記が2ページで終了するという経験は数知れず…。そんな私がこうして漫画日記を続けられるのは、やはりその先に見てくださる方々がいらっしゃるからだと思っています。本当にありがたいなと、日々しみじみ感じております。見てくださっている方一人ひとりのところに全速力で駆けていき、全力で握手して感謝を述べたいくらいです…!」

――今後の目標を教えてください。

「SNSでは、今までは育児漫画を中心に描いていましたが、その他にも、自分の好きなことやものを詰め込んだ漫画や、ストーリー漫画、フィクション漫画、ギャグ漫画、イラスト、アニメ、立体作品などなど、いろんなジャンルの作品を描いたり創ったりしていきたいと思っています。今は、ファンタジーでレトロな短編漫画を描きたいですね」

取材協力:まつざきしおり(@matsuzakishiori)