日本ハムは1日のオリックス戦(札幌ドーム)に2ー1と勝利。先発の上沢が走者を出しながらも要所を締め、7回途中8安打1失点で5勝目。自身はオリックス戦10連勝となった。

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 リーグ戦再開後はわずか1勝と苦しむチームの力になった。6四死球と制球に苦しむも「7月に入ったし、また新たに頑張ろうという気持ちだった。何とかしようとした結果です」と上沢。エースの貫禄を示した。

 打線は3回に石井のタイムリー、4回にも相手失策で1点を奪った。上沢降板後も堀、北山、石川直とつなぎオリックスを退けた。

 そんな試合後、新庄監督が言及したのは清宮の走塁に関してだった。試合後の会見の最後に「せっかくエンドランで石井君が転がしてくれたのに、清宮君が止まった。あそこは当たってもいいからいきなさいって。やっぱり野球をちょっと学んでほしいですね」と苦言を呈した。

 2ー1と1点をリードした7回一死一塁の場面。清宮が中前打で出塁、追加点が欲しいところで、ベンチは次打者の石井にエンドランのサインを出した。だが、打球は二塁手の正面へ。スタートを切っていた一走の清宮は一瞬スピードを緩める形となり、清宮、石井ともアウトと併殺で点を奪えなかった。

 この試合に関わらず、ここにきて新庄監督の清宮に向けられる発言が注目を集めている。

 最近では胃腸炎で試合を欠場した際には「そこまでの選手じゃない」といった発言もあった。清宮に代わって一塁を守った本職が外野手の浅間の守備を絶賛するなど、守備面も課題とされる清宮への辛口メッセージとも取れる発言が相次いでいる。

 そこにはこんな声もある。

 「昨年初めてプロ入り後、一軍出場がなかった清宮を今年は何とか育てたいと稲葉GM含め、チーム総がかりで育成に取り組んでいます。ここにきて今川、万波といった新庄チルドレンも続々と二軍落ちになっているのに清宮だけは一軍に残っているのも期待の表れ。それだけにこういったプレーを見せられるとビッグボスも歯がゆくなってしまうのではないでしょうか」(放送関係者)

 元々、清宮に関しては守備、走塁面でも課題が指摘されている。

 「頭で考えているというか、なかなか機敏に反応できないときがある。経験を積んでいくしかないが、これだけチャンスを与えられているからには結果も求められています」(同)

 球団きってのロマン砲も高卒で入団し、今年でプロ5年目を迎える。同世代のヤクルト・村上は令和初の三冠王に向け、着々と階段を上がっている。本人が一番悔しいだろうが、すべてを糧にして前へ進んでいくしかない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]