毎日気持ちよく眠るためにも、寝室はできるだけすっきりとさせたいもの。でも、ついつい枕元やサイドテーブルなどに余計なものを置いてしまいがち…。そこで、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせたという、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、寝室をすっきりさせるコツを教えてもらいました。

50代からの寝室になくてもいいもの5つ

人生が後半になったら、所持品の見直しをしてできるだけすっきり暮らしましょう。今回は、寝室になくてもいいものを紹介します。

筆子さん愛用の木枕。使い始めてから肩こりが激減<写真>

寝室にものがたくさんあってごちゃごちゃしていると、視覚的ノイズが増え、安眠を得られません。このさい、普段使っていないものは徹底的に取り除きましょう。

 

●1.多すぎる枕と枕カバー

まず、枕を持ちすぎていないかチェックしてください。

いちばんしっくりくる枕を追い求めて、まめに枕を買い換える人も多いと思いますが、新しいのを買ったら、古いほうは処分しましょう。古い枕はカビやダニの温床になります。

私は、2014年の初めに木枕を買って、もう8年以上使っています。枕はこれ1つだけですし、枕カバーも不要なので、ものが増えません。

抱き枕やクッションなど、枕と似ている、やわらかい物体がベッドにたくさん転がっていたら、そちらも捨てましょう。

 

●2.パジャマ・ガウン

寝間着も見直しましょう。洗い替えをすることを考えて、春夏用が2着、秋冬用が2着あれば、十分だと思います。

私は通年で1着のパジャマを使っていましたが、1着だけだと傷みが激しいので、最近、通年で2着態勢に変えました。

パジャマ代わりにしている部屋着や古着もそんなにたくさんはいりません。

着ない服は全部、「部屋着にするから」と言って、なかなか捨てない人がいますが、着るのは自分ひとりだけです。使いきれる範囲にとどめましょう。

 

●3.本・雑誌・新聞

寝室に読むものをたくさん置いていたら数をしぼります。寝る前に読書する習慣のある人は、枕元に本がたくさんあるかもしれません。かつての私もそうでした。

今は、寝床で読書をするのをやめたので、枕元に本がたまることはなくなりました。ベッドや布団の中では睡眠に関係ないことをしないほうがよく眠れます。寝床イコール眠る場所、と脳が関連づけるので、布団に入ったあとすぐに眠れるようになる、という理屈です。

横になって本を読むと、腕が疲れるし、目にもよくありませんよね。

どうしても、寝床で本を読みたい人は、そのとき読んでいる本を1冊だけ置いてください。

●4.枕元にある細かいもの

枕元やベッドサイドテーブルに置いてある細かいものは、必要なものだけ残して、全部撤去しましょう。

いらないかもしれないもの:

目覚まし時計(部屋に時計がいくつもあったら1つにする) ぬいぐるみやマスコット コスメ、ヘアバンド、ヘアピン 眼鏡 ラジオ ティッシュ スマホと充電器 アロマ関係のもの(ピロースプレーなど) 飲食物 薬 快眠グッズ 意味不明の飾りもの

眠れないからといろいろ快眠グッズを買い込む人がいますが、寝る場所にごちゃごちゃものを置かないほうが、結果的によく眠れます。

眠れないなら、ものにたよるのではなく、生活のリズムを整えることから始めましょう。

私はアイマスクと耳栓を使っていますが、普段は耳栓をアイマスクにくるんで、小物を入れる箱に収納して、寝るときに取り出しています。

 

●5.寝具やタオル

寝室の押入れやタンスに入れてあるものも見直しましょう。とくに、今回捨てることをおすすめしたいのは、余分な寝具とタオルです。毛布やタオルケットは、お歳暮でもらうことも多いから、知らないうちに増えているかもしれません。

押入れに来客用の布団が入っていたら、こちらも見直しましょう。泊まり客があるのが1年に1度ぐらいしかないなら、私なら来客のための布団は持ちません。布団はスペースを取るし、管理に手間がかかりますから。

いざとなったら、自分の布団をお客さんに使ってもらい、自分はソファで寝るか、寝袋を使って床に寝ればいいのです。ホテルを利用してもらう手もあります。

ベッド下を収納に利用しているときは、そこにあるものを、どうしても所有し続ける必要があるのか、検討しましょう。本当はいらないのに、惰性で持ち続けないように。

なお、私は8年前に敷布団を捨てて、今は、カーペットの上にシーツか毛布を敷いて寝ています。

 

すっきりした寝室にするために重要なのは、

・睡眠に関係ないものは寝室に置かない

・できるだけ視覚的ノイズを減らす

・ものに頼らない

この3つです。生活する部屋が寝室を兼ねているときも、ものはできるだけ減らしましょう。寝る前に、部屋を片づけていったんリセットするのもいいですね。