史上初の「全球団勝利&セーブ」かかったオリックスの増井は達成ならず
■楽天 4ー1 広島(交流戦・9日・楽天生命パーク)
楽天の岸孝之投手が9日、本拠地で行われた広島戦で今季5勝目を挙げ、全12球団からの勝利を達成した。2019年に記録した金子弌大投手(現・千尋、日本ハム)以来で、プロ野球史上19人目。プロ16年目の岸はここまで通算336試合に登板し、146勝96敗1セーブの成績を残している。
岸は2007年に東北学院大からドラフト自由枠で西武入りし、2017年に楽天へ移籍。広島以外の全球団から勝利してこの試合を迎えていた。7回を被安打6、無失点と好投し、打線は4回に武藤敦貴外野手の犠飛と西川遥輝外野手の適時打で2点を先制。8回には武藤の2点三塁打で4-0とした。
全球団勝利は、2004年までの交流戦がない時代にはセ・パそれぞれのリーグで2球団以上に在籍する必要があり、達成者はわずか3人しかいなかった。交流戦の導入後は達成者が増えている。工藤公康(横浜=所属は達成当時)、杉内俊哉(巨人)、寺原隼人(ソフトバンク)の3投手は、2004年を最後に消滅した近鉄を含む13球団から勝利を挙げている。
9日は、オリックスの増井浩俊投手もヤクルトから勝ち星を挙げるとこの記録を達成できたが、5回2失点でリードを許し降板した。増井はすでに全12球団からセーブを挙げており、12球団からの「勝利&セーブ」を達成すれば史上初だった。(Full-Count編集部)
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