喫煙所は副流煙の発生源

 無駄な時間を費やす会議室よりも、喫煙所でたばこを一服しながら話している方が問題を解決するには効率的だと聞いた事がありました。さすがに会社の正面玄関に灰皿を鎮座させている企業はグッと少なくなりました。残念ながら消滅してはいませんけど。


それよりも従業員の入り口付近に、休憩する場所として喫煙所を設けている職場があります。わざわざ喫煙率20%弱となった喫煙者のために。設置した頃は福利厚生の一環だったのでしょうか?

福利厚生とは「雇用主が従業員向けに健康の増進や生活の充実をはかること」(※)です。

健康の増進をはかる・・・。はっきり言って、それは昭和時代の因習です。昭和時代の喫煙所の機能は、もはや負の遺構となっています。

令和時代となった今、果たして喫煙という行為が呼び水となって、その場に居合せた人同士が垣越しでお話しができているでしょうか?

たばこを吸いながら談笑している場面がないとは言えません。そのことよりもスマートホンのゲームやLINE、ショッピングサイトなどのインターネットサービスに見入っている人の方がずっと多いと思うのです。スマホで自分の世界に浸りきっている。電車の中吊り広告だって無くなりました。みなさんも殆どの乗客の視線がスマホに注がれている場面をご覧になっていると思います。

それと同じように、喫煙所はもはや社交の場ではなくなっている。副流煙の源になっているだけです。

では喫煙所で行われていた、ビジネスに於ける意思の疎通や問題解決の糸口の共有は、どうすれば成せるのでしょうか?

先ずは自分自身の意識転換と行動力にあるように思う。浅はかでも良いから自分のオリジナリティをぶつけるだれかと出会うのです。大量の情報がすばやく行き交い、しかも入手し易い現代においては、そのチャンスはいくらでも転がっています。けどそれを進んで利用していない人がいるように思う。

マンガの吹き出しのようにポカンと思い浮かんだことは、その真意を理解してもらえるように分かり易い表現に換えるのです。もちろん相手からの投げ掛けがあったら、応答する内容の優劣はともかく、切り口を変えたりした独創性のある反応を返してあげるのです。それも出来るだけ早くです。時として問題解決へのトリガーとなり、三人寄れば文殊の智慧へと発展します。

「人生にたばこは必要。」というキャッチコピーに目が留まりました。不健康な人生を送りたい人っていますか?そんな生き様になってしまう危険性の高い喫煙を勧めることは、どうしても合点が行きません。健康には決して良くない喫煙という行為を取る必要はありません。

忌憚のない意見に従って、それぞれの裁量が理解できればそれで良し。個々の人間関係に特段の支障なく、自分の考えをはっきり伝える場所はどこでもよいのですから、喫煙所のスペースはもったいないし、たばこの灰皿、究極的にたばこは要らないのです。

【出典】
(※)広辞苑 第六版

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 〜 免疫検査を通しての患者様への想い 〜 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。