【ソウル聯合ニュース】韓国文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2日、退任(9日)前に特別赦免(恩赦)を実施しない方針を決めたようだ。

 政界では文大統領が退任前、李明博(イ・ミョンバク)元大統領や腹心の金慶洙(キム・ギョンス)前慶尚南道知事、サムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長、側近の者国(チョ・グク)元法務部長官の妻チョン・ギョンシム氏らを赦免する可能性が高いとの見方が出ていた。

 聯合ニュースの取材によると、文大統領は最後まで赦免の是非を検討したが、実施しない方針を固めたという。

 文政権最後の閣議が3日に開催されると予想される中、赦免を行うためには2日までに法務部赦免審査委員会に招集の通知がなければならないが、現在までに通知はなかったという。6日に臨時閣議を開催し、赦免案を決める可能性も排除できないが、青瓦台(大統領府)は困難との立場だ。任期末期の赦免の実施に対する否定的な世論が多く、臨時閣議まで開いて赦免を行うのは負担が大きすぎるためだ。