6万9210.32ドル(約840万円)の医療費請求に直面したエンジニア兼YouTuberのウィル・オスマン氏が自宅でX線装置を作成し、自分の手のX線写真を撮影することに成功しました。

Built My Own X-Ray After a Hospital Charged Me $69,210.32 - YouTube

オスマン氏がX線写真の自力開発に挑んだのは、病院でレントゲン検査を含む治療を受けたところ、その請求があまりにも高額だったことが原因。オスマン氏は幸い健康保険に加入していて負担額は2491.64ドル(約30万円)に抑えられたものの、支払った保険料と合わせるとトータルで8135.01ドル(約100万円)の負担となってしまったそうです。

このような請求額に疑問を抱いたオスマン氏は、「自分で医療機器を作成できないか」と考え、X線装置を作成することにしたとのことです。

まずオスマン氏はeBayを当たり、高電圧に対応した電源装置を400ドル(約5万円)、X線真空管を155ドル(約2万円)でゲット。さらに小型の歯科治療用X線発生装置も手に入れ、これらを組み合わせてX線装置を作り上げるようです。

「6万ボルトの高電圧で遊ぶなんてバカだと思うでしょうが、健康保険に入っているので大丈夫!」

「もう1つ、私の科学に対する意志は生きる意志よりも強く、科学をやらないよりも科学をやって死ぬ方が良いと思っているからです」とオスマン氏は意気込みを語ります。

オスマン氏は電源装置と、X線真空管で作ったX線装置をつなぎます。電流を流していくと……

真空管が光りました。

電源装置とX線装置両方の電源をオンにするとX線が放射されるとのことですが、オスマン氏はここで「いくつかの安全対策を講じる必要があります」と発言。オスマン氏はガイガーカウンターと鉛板を用意し……

「最も貴重な資産を保護します」と言って股間をガード。

そして、いざ放射。

電流が増加すると、ガイガーカウンターが「ガガガ」と鳴り出しました。

「これはガレージでX線写真を取ったことを意味します」と得意げなオスマン氏。次にオスマン氏はX線写真の撮影に使われる増感紙を用意し、人の指を模したゲル状のおもちゃで実験を行うことに。

X線を数秒間照射してシャッタースピードを下げたカメラで撮影すると……

増感紙におもちゃの影を写すことに成功しました。。

次にオスマン氏は十分な安全対策を施した上で……

自分の手のX線写真を撮ることにも成功しました。

この結果に満足したオスマン氏は、病院に「手のX線写真を撮影するのに保険なしだといくらかかりますか?」と電話で尋ねることに。

すると病院は「200ドル(約2万4000円)から300ドル(約3万7000円)……もっと高くなるかもしれません」と回答。これを聞き、オスマン氏は「この価格は、(カメラを除き)私が作成した装置とほとんど同じでしょう。X線写真を自宅で撮影するのはとても簡単だと思います」と話しました。