2022年3月9日にAppleが配信した発表イベントの中で、M1 Ultra搭載のプロ向けMacとして「Mac Studio」、A13 Bionicチップを搭載して5K Retinaディスプレイを採用したモニター「Studio Display」を発表しました。どちらも予約注文は3月9日(水)からで、販売開始は3月18日(金)です。

Apple Events - Apple

https://www.apple.com/apple-events/

Mac Studio - Apple(日本)

https://www.apple.com/jp/mac-studio/

Studio Display - Apple(日本)

https://www.apple.com/jp/studio-display/

Mac StudioとStudio Displayの紹介ムービーは以下から見ることができます。

Introducing Mac Studio + Studio Display | Apple - YouTube

「モジュラー式のシステムとディスプレイ」というコンセプトで発表されたのが、Mac StudioとStudio Displayです。



環状のダクトグリル



本体に刻印された「Mac Studio」の文字



背面にはI/Oポートがズラリ



正面に配置されたインジケーターランプ



Studio Display(左)とMac Studio(右)



Mac Studioのデザインコンセプトは、コンパクトであるということ。



本体ケースはアルミニウムを押し出し加工したもの。



設置面積は、Mac miniと同じで19.7cm四方。Mac miniを2台重ねたような見た目です。



高さは9.5cmで、Mac miniのおよそ2.6倍。



Mac Studioの大きな特徴の1つが、その排熱構造。



最初の映像に映った環状のグリルは底面にある吸気口でした。



底面から取り込んだ空気は2つのファンで構成されたチップの熱管理モジュールに誘導され……



以下のような空気の流れを作ります。



そして、背面部の通気孔へ空気が抜けていくという構造です。



Mac Studioには効率性の高いM1 MaxとM1 Ultraが搭載されているため、静音性は極めて高いとのこと。



背面部はこんな感じ。



接続端子のうち、一番左に配置されているのが4つのThunderbolt 4ポート。



10ギガビットEthernetポートと電源ポート。



2つのUSB-Aポート



HDMIポート



そして3.5mmオーディオ出力端子。



Wi-Fi 6やBluetoothといった無線通信にも対応。



そして、正面部はこんな感じ。



M1 Max搭載モデルの場合は、USB 3.0対応のUSB-Cポートが2つ。M1 Ultra搭載モデルはThunderbolt 4ポートが2つ配置されます。



そして、SDカードスロット。



最大で4台のPro Display XDRと1台の4Kテレビに映像を出力することが可能。およそ9000万ピクセルを表示することができます。



M1 Max搭載Mac StudioのCPUパフォーマンスは、10コアIntel Xeon搭載のMac Proの2.5倍。



GPUパフォーマンスは、Radeon Pro W5700X搭載のMac Proの3.4倍。



M1 Ultra搭載Mac StudioのCPUパフォーマンスは、16コアIntel Xeon搭載のMac Proの最大90%高速。



GPUパフォーマンスは、Radeon Pro W6900X搭載のMac Proの最大80%高速だとのこと。



グラフィックスでは、M1 Maxは最大64GBのユニファイドメモリを利用可能ですが……



M1 Ultraは最大128GBのユニファイドメモリを利用可能。



さらにSSDの読み取り速度は7.4GB/sとアピールされています。



ストレージは最大8TBまで拡張可能。



18本の8K ProRes映像を同時に再生することもできます。



M1 Max搭載のMac Studioは最速のiMacより最大3.4倍高速です。



M1 Ultra搭載のMac Studioは最上位のMac Proより最大80%高速です。



Mac Studioは3Dスタジオや……



ソフトウェア開発スタジオなど、プロユースを視野に入れたマシンとなっています。



もちろん再生アルミニウムの採用や高い電力効率などで、環境にも配慮。



M1 Max/M1 Ultra搭載のMac Studioの機能をまとめた画像が以下。



続いてStudio Display。



本体はアルミニウム製。



標準スタンドのチルトは最大30度。



また、オプションで高さも同時に調整できるスタンドを選択可能。



ディスプレイは縦向きにも横向きにも取り付けられます。



画面の有効領域は27インチで、解像度は1470万ピクセル



5KのRetinaディスプレイ



True Tone機能も搭載しています。



また、前面には非光沢ディスプレイ用ガラスの上位品種であるNano-textureガラスを採用したモデルも用意されています。



さらに、Studio DisplayはA13 Bionicチップを内蔵。



12メガピクセルの超広角カメラも搭載しており、ビデオ通話などで被写体を常に中央に捉えることができるセンターフレームにも対応しています。さらに高品質のマイクも搭載しているので、ビデオ通話需要に完全対応したモニターといえそう。



さらに6スピーカーサウンドシステムを搭載。2つの高性能ツイーターを備え、ドルビーアトモスや空間オーディオにも対応。



接続ポートは最大10Gbpsの通信速度を誇るUSB-Cポートが3つとThunderboltポートが1つ。



1本のケーブルでStudio DisplayをMacに接続できます。



さらにMacBookを急速充電することも可能。



また、最大で3台のStudio DisplayをMacBook Proに接続することもできます。



Studio Displayもまた、環境への影響も最小限に抑えるように設計されています。



Studio Displayの特徴をまとめた画像が以下。



Mac StudioはM1 Max搭載モデルとM1 Ultra搭載モデルの2種類があり、さらにユニファイドメモリやストレージによって価格が変わります。M1 Max搭載Mac Studioの最安モデルは、10コアCPU・24コアGPU・16コアNeural Engine搭載M1 Max+32GBユニファイドメモリ+512GB SSDの構成で税込24万9800円。最上位モデルは10コアCPU・32コアGPU・16コアNeural Engine搭載M1 Max+64GBユニファイドメモリ+8TB SSDの構成で税込57万9800円です。



M1 UIltra搭載Mac Studioの最安モデルは、20コアCPU・48コアGPU・32コアNeural Engine搭載M1 Ultra+64GBユニファイドメモリ+512GB SSDの構成で税込47万7800円。最上位モデルは20コアCPU・64コアGPU・32コアNeural Engine搭載M1 Ultra+128GBユニファイドメモリ+8TB SSDの構成で税込93万9800円です。



Studio Displayは、標準スタンドの場合は標準ガラス採用モデルが税別19万9800円から、Nano-textureガラス採用モデルが24万2800円から。



傾きに加えて高さも調節できるスタンドを選択した場合は、各価格に4万4000円が別途追加されます。



Mac StudioとStudio Displayは2022年3月9日(水)から予約注文可能で、3月18日(金)から販売開始です。