フィギュアスケート男子の元ロシア代表でトリノ五輪金メダルなど五輪4大会メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏が2022年3月6日、インスタグラムに投稿した内容に対し、フィギュアスケート女子の元カナダ代表でバンクーバー五輪銅メダリストのジョアニー・ロシェット氏が厳しい反応を見せた。

「ひどいことを言うね」

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が激しさを増す中、プルシェンコ氏はソチ五輪フィギュア団体戦で獲得した金メダルを身につけた自身の写真や、五輪4大会でのメダル獲得写真などとともに、英語とロシア語の文章を投稿した。

英文では「私はロシア人だ! 私はロシア人であることを誇りに思う!!!」(編集部訳、以下同)とし、自身の故郷や、ロシア代表として活躍したことを振り返った。

「私はロシアのハバロフスク地方で生まれました。私は長い間、ヴォルゴグラード - スターリングラードに住んでいました。スポーツではサンクトペテルブルクでプレーし、今はモスクワ地方に住んで働いています。私は4つのオリンピックで4つのメダルを祖国ロシアにもたらしました!」

英文では「人種差別をやめろ! ジェノサイドをやめろ! ファシズムをやめろ!」と呼びかけているほか「ロシア人ヘイトをやめろ」とも書いている。

ロシア語では上記と同様の内容に続け「ロシア人よ、顔を上げて世界に出て行け。恥じることなく、ロシア人であることに誇りを持て!」と同胞に呼びかけている。

プルシェンコ氏の投稿にコメントが殺到する中、ロシェット氏も直接怒りのコメントを寄せ、批判した。北京五輪で大きな注目を集めたドーピング問題にも触れている。

「ひどいことを言うね。自分の国が今やっている事を恥じるべきだ。ウクライナで罪のない人々を殺す? ロシアで不正行為や国家ぐるみのドーピング? 今すぐあなたのフォローを解除します」

プルシェンコ氏は2日にもインスタグラムで、ウクライナ侵攻に反対して各スポーツの国際大会からロシア選手が除外されていることに反対していた。