私、清葉アキ子は現在48歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです…。

アプリってどうですか?

「婚活を始めようと思うのだけど…」と31歳女性から相談された。20代後半からまわりが続々と結婚していき、とうとう同級生のなかで独身の人は自分以外いなくなったという。

彼女の同級生は、学生時代からつき合っていた彼、もしくは就職してから知り合った男性と結婚をかなえた人がほとんど…。

「アプリってどうですか?」と聞かれたので、即座に「経済的に余裕があるなら、絶対に絶対に、結婚相談所に入るべき!」と答えた。アラサー向けの女性ファッション誌で婚活関連の特集をかなり作ってきたけれど、結婚相談所が、結婚を決めるためのいちばんの近道なのだというのが私の結論。

私は過去に成婚率全国No.1のカリスマ仲人がいる結婚相談所に入会したものの、1人ともお見合いをせず退会をした経験がある。そして、昨年、入会はしたものの、まだ1人ともお見合いをせずにいる(というか、写真撮影もしていないし、プロフィール文も提出していない…必要書類がそろわないと月会費が発生しないからといって、あと回しにしすぎだ…(失笑))。

それでも、スピーディに結婚したいなら、結婚相談所が絶対に絶対にオススメ。

「え⁉ でも、アキ子さん、アプリで婚活していますよね?」と彼女。

そうそう、この5年、私の婚活はマッチングアプリがメインになっている。新型コロナの感染対策で実際に会う人を減らしたいと思っているのもあるが、それは昨年結婚相談所に入会したもののなにもせず放置していることの言い訳。会社員のように休日が決まっているならお見合いの予定を入れやすいが、フリーのエディター・ライターの私は、土日に撮影や取材が入ることもあるし、仕事が押してしまって土日に缶詰めで原稿を書かねばいけないことも多い。以前よりはだいぶ減ったが、原稿執筆や撮影の準備、デザインのあれこれなどで徹夜することもたまにある。そうなると、先々の土日に予定を入れられるのはとても困るのだ。

(結婚相談所に入会すると、先々までお見合いの予定が決められ、もしキャンセルすると違反金が発生したり、しばらくお見合いを組んでもらえなくなったりする。お見合いがたくさん決まったら、毎週末や平日夜はお見合いの予定でいっぱいになるらしい…。もちろん、たくさん決まったら、の話だけど(笑))

その点、アプリなら、メッセージのやりとりである程度ふるいにかけられるし、実際に会うとなっても、自分の都合が見えた時点での調整が可能。最悪、リスケもお願いできる。男性はとりあえず顔とフィーリングを確認したいだけらしいので(笑)、1時間弱のお茶でいいから仕事の都合をつけられるところで会えばいいだけ。

メッセージのやりとりはたしかに面倒だし時間はとられるが、いまは、以前ほどそこに長い時間を費やしていないし、移動中や食事中など空き時間をその時間に充てればいい。以前は毎晩1時間やり取り続けていた人も多くいたが、いまはそこまでがっつりやりとりする前に、相手が(アプリから)いなくなる(笑)。なにより、無料でできるというのはありがたいシステムだ。

この5年の間、アプリで出会った人の中にはいい人もいて、おつきあいした人もいるし、結婚まで考えた人もいるから、「アプリは全然ダメ!」とは言えない。アプリで出会って結婚した人もまわりにはそれなりにいるし…。結婚相手とはならなかったけれど、友人や仕事の相談相手は増えた(笑)。

それでも、「アプリより結婚相談所!」と言うのにはワケがある。

私がアプリで結婚できていないから…ってこと以外に(笑)!

アプリ? or 結婚相談所? メリットとデメリット

もちろん、どちらにもにメリットとデメリットがあるのだが、私が感じた大きな違いは「かかる費用」と「相手の真剣度」だ。

出会った瞬間ビビビッときちゃう「交際0日婚」以上のショートカットはないと思うけれど…。

マッチングアプリのメリットと言えば、先ほども言ったように、自分のペースで進められるという点。それと、比較的、自然な出会いに近い状態で出会い、おつきあいを始めることができるので、恋愛の延長で結婚に繋がる可能性が高いということ。そして、システムの利用料金が比較的安いこと(女性の場合は無料のアプリも多いが、アプリによっては男女同額の場合もある)。同時にたくさんの人と出会うことができ、たいていの場合、人数の上限なくアプローチややりとりができる。会ってからは自由恋愛と同じなので、だれかにつき合うと申告する必要もないし、別れるときも報告は不要。

デメリットは、「婚活アプリ」とうたっていても、婚活目的ではない人もいる場合があるということ。最近は身分証明書や独身証明書を提出するアプリも増えてきているが、法律的な結婚という形をとらないパートナー探しということにして恋人探しをしている人や、ヤリモクといわれる輩もいなくもない。自由恋愛と同じということで、同時に何人ともやりとりができてしまう(これをメリットという人もいるかもしれないけれど…)。

また、独身証明書や住民票など身分証明書類の提出が不要なアプリも多いので、事件性などがあった場合は運営に通報はできるものの、相手が偽の身分で登録している場合もあるし、退会後に連絡先をとってもらうようなこともできない。それを逆手にとり、相手にひどいことをして退会する(退会すると運営も連絡をとることができない)ということを繰り返している人もいるとか…。

一方、結婚相談所のメリットは、住民票や独身証明書など、提出書類が多く身元がはっきりしていて、確実に独身で結婚の意思がある人しかいないこと。相談所によっては収入や財産、就職先などの証明書の提出も必要というから、身元にウソがつけないようになっている。こちらも一度に多くの人にアプローチができるが、マッチングアプリのようにやりとりをしてから会うのではなく、まずはお見合いの申し込みをしたりされたりして、どちらも合意したら、すぐに会えること(お見合いをするってことだけど)。

お見合いのアポイントは、お互いの仲人さん的存在のかたがやりとりしてくださるので、連絡先もフルネームも会う前までは知られないで済むというのもありがたい。会ってみて「なし」と思ったら仲介のかたが断ってくださるので気まずさはゼロ。ちなみにメリットというほどではないが、お見合い(基本的に喫茶)のお金はすべて男性が支払うことになっているので女性の場合は金銭的負担もないし、基本的にお見合いは1時間となっているので、苦手な相手だったときも確実に1時間で済ませられる(笑)。

お見合いがうまくいった場合、何人かを同時にデートを重ねることができるが(人数に制限があるところとないところがある)、自由にデートができる期限は決められているため(たいてい3カ月)、何股もかけたられた状態でダラダラつき合った挙句、結婚は決まらなかった…ということもない。その時期を超えて”真剣交際”となったときには、婚約・結婚に向けて1人だけとおつき合いをする、という約束になっているので、二股(以上)されることもない。文字通りの真剣交際になる。その期間も決められているため(たいてい3カ月)、それ以上、つき合いが長引くこともない(特例もあるが長くてもたいてい半年)ため、よくも悪くも短期間で結論が出せる。

なによりありがたいのは、相談に乗ってくれたり背中を押してくれたりしてくれる仲人さん的存在のかたがいるということ!自分は相談ごとがなかったとしても、相手が奥手だったり、優柔不断タイプだったりした場合は、お互いの仲人さん的存在のかたがやりとりしてお互いがいい方向に向かうよう、ナイスアシストをしてくれる場合も!  

結婚相談所のデメリットについては、すでに予想がついているかもしれないけれど、「結婚相談所なら短期決戦が本当に可能なのか⁉【婚活サバイバル・後編】」に続きます。