半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

一人飲みの席での、仕事上や日中の社会的コミュニティと関連しない出会いに起因する会話では、「あんまり他人には言えない話」も心置きなくできる、という側面がありまして。

そうした中で聞いた役立つ話(友人知人にはナイショにしている話)の一つに「今すぐ必要でないのに、メッセージや会話がノリ的に長引いてしまった時の、うまい断ち切り方」があります。

SNS上のメッセージ会話や電話で、「正直、もうシメたいのに、相手がダラダラと、今すぐでなくてもいい話を続けて困る」ということ、皆さまにもあるのではないでしょうか?

今回は、そういう時に使える、さまざまな断ち切り達人から伝授された、空気を悪くせずにスマートに会話等を断ち切る方法をご紹介します。

これまでの連載:https://suits-woman.jp/column/saketoitata/

ふだんからやっておくと良いこと

まず「会話が始まった後」ではなく、「普段から作っておくべき受信体制」のお話です。

SNSのメッセージツールには、こちら側の「既読」「未読」が相手に伝わる機能があります。

「メッセージが来たらとりあえず必ず見る」という体制が習慣化している方、
「通知があると反射的に確認する」という方も多いと思いますが、それをやめてみましょう。

事前対策として、メッセージツールからの連絡は「未読スルー」ができる体制を作っておくことが大切です(通話も同様)。

「既読スルー」は感じ悪い…というのは世の常なので、感じ悪い行動にならぬよう、初動以前の態勢を「うっかり時間拘束されない仕様=ある程度未読スルーができる状態」に、機能的にも、精神的にも整えるのです(特に、気にしやすい方は後者は重要!)。

「未読スルー」であれば、相手も「いま忙しいのかな」と想像します。

「未読スルー」が一定時間続いた後の「既読&返信」であれば、こちらも「めちゃくちゃ忙しくて、ごめんね、連絡遅くなった上に、この後もやる事がたまってて…」等の前置きにより、長時間拘束対策がある程度できるわけです。

「話が長い人」という傾向を知っている相手には…

「いい人なんだけど、話が長い」という友人知人、皆さまにもいらっしゃるのでは?

そういうタイプから「ちょっと聞いてくれる?」など、内容の把握できない連絡が来て、長時間拘束されたくない場合の対処法としては、
一定時間の未読スルー後に、相手が伝えようとしている要件の深刻度を、文書メッセージでいったん事前確認することをお勧めします。

火急の深刻な相談にならのってあげたいし、こちらもそれなりに気持ちと時間の準備ができますが、
あちらがヒマを持て余している上での軽い雑談レベルの話で、長いやりとりに付き合うのはちょっとキツいですよね?

ですので、一定時間の未読スルーで「忙しいのかもしれない」という印象を作った上で、
「ちょっといまバタバタしててごめん、大事な話?」など、メッセージでジャブを打ちましょう。

そうすれば、まともな判断力のある相手なら
「ごめん、ちょっとしたいつもの愚痴だから今度にするね」とか、
「じゃあ紹介したいお店情報送っとく!感想を語りたかったけど、そのへんは今度にする」
など、伝え方を調整してくれるはずです。

厄介なのは相手が「話が長いことに気づいてない」「大した事じゃなくても深刻ぶる」こと

最も厄介な相手が、「その人にとってはすごく大問題=他者から見ると小さなことで深刻に悩みすぎ」な人です。

この手の人は、だいたい、根っこの性格は善良・かつ繊細…というタイプなので、姉御肌の方などは、「うわ、また時間取られそう」と予測しつつも、ついつい相談に乗ってあげがちです。

そうやって相手をしてあげると、先方も「この人は自分をわかってくれる」と頼りにし、長いやりとりの回数が増加していく関係性を生みがちで、相談に乗る側は、どんどん時間を搾取される…という、悪いループを生みます。

「聴いて聞いて」タイプはその話を伝えきるまではそのことしか考えていません。

共依存的に「忙しいのに、繊細な友人の相談に乗ってあげてる私」という状況が心地よいという方は、その関係を満喫すれば良いと思いますが、
「いつの間にかそういう関係性の相手をつくってしまい、後になってちょっと困っている」という方は、後編にて自分も相手も傷つけない対処法をご紹介しますのでぜひご覧ください。〜その2〜に続きます。