株式会社Mujinは、化粧品・健康⾷品の研究開発と製造および販売を行う「株式会社ファンケル」が⼤阪府⾨真市に新設した「ファンケル 関⻄物流センター」にて、株式会社ダイフクのもと【MujinRobot デパレタイザー】【MujinRobot ピースピッカー】の2種類・計4台(各2台)の知能ロボットを稼働させ、パレットからの荷卸しとピース品のコンテナ投⼊作業を⾃動化したことを発表した。
【「ファンケル 関⻄物流センター」について】:
ファンケルは直近も売上を⼤きく伸ばしており、今後も国内外で持続的な成⻑を⽬指している。その積極的な事業展開を⽀えるインフラ基盤を整備するため、作業⼯程を⼤幅に⾃動化する⾃動倉庫やロボットなど、最新のテクノロジーが詰まった同物流センターを新設した。
●課題解決のため、多くの独⾃機能を搭載した知能ロボット
同物流センターで稼働しているロボットは、ファンケルの⾼品質で安定した物流を実現するために、同社のロボット知能化技術および独⾃機能が盛り込まれている。
●⼊荷⼯程 MujinRobot デパレタイザー
今回、2台のMujinRobotデパレタイザーを⽤いて、パレット上の段ボール・コンテナの荷下ろしを⾃動化した。
また、同物流センターでは段ボールとコンテナを取り扱っており、従来のロボットを使用する場合、使⽤する専用のハンドごとにロボットを用意するが必要があったが、同ロボットでは、1台で段ボールケースとコンテナ両⽅の運搬を⾏うことが可能。到着したワークを3Dビジョンで認識し、装着されているハンドで取り扱いができないと判断した場合には、別のハンドへ⾃動で切り替えを⾏える。これにより、本来2 台必要であるロボットが1台に集約されるため、⼤幅なスペースの縮⼩及び設備費の削減を実現した。
■【動画】Mujinお客様事例《株式会社ファンケル様 MujinRobotデパレタイザー》:
●集品⼯程 MujinRobot ピースピッカー
2 台のMujinRobotピースピッカーを⽤いて、箱型やパウチ商品などのピース品をピッキングし、集品コンテナへ投⼊する⼯程を⾃動化した。このことにより、取りづらい商品へも⾃動対応できるほか、商品の転倒防⽌として「寝かせ配置」機能や、従来⼈の⼿で行っていた「中敷き除去」の機能、「納品段ボールからの直ピック」機能なども備わっている。
▼ 取りづらい商品へも⾃動対応:
商品が取り出し元のコンテナの隅にある場合など、位置姿勢により、ロボットでは把持できない場合がある。⼀般的には⼯程を停⽌し、⼈の⼿によって対応する必要が出てくるが、同ロボットでは、3Dビジョンで商品の位置姿勢を把握し、必要に応じて⾃動で専⽤のハンドに切り替え、対応することが可能だ。ロボットが状況に応じて⾃律的に作業を継続することができるため、⽣産性の向上に寄与している。
▼「寝かせ配置」機能︓商品の転倒防⽌:
商品が搬送中に転倒してしまうと、商品に傷がついてしまう恐れがある。縦⻑の箱など倒れる可能性が⾼い商品は、集品コンテナ内に運ぶ際に横向きに寝かせて配置することで、搬送中の転倒を防ぐ「寝かせ配置」機能を追加した。
▼「中敷き除去」機能:
商品の間に敷かれた中敷きは、従来⼈の⼿で除去されていたが、3Dビジョンで把握をし、ロボットが⾃動で回収ボックスに投⼊することを実現した。⼈の⼿を介さず作業を進めることができるので、ロボットを継続的に動かすことが可能となった。
▼「納品段ボールからの直ピック」機能:
納品された段ボールに詰まった商品を直接ロボットで集品コンテナへ投⼊することも可能。段ボールのサイズも複数種類に対応ができることにより、段ボールから商品を取り出す⼯程が省略され、省⼈化・効率化が図れる。■【動画】Mujinお客様事例《株式会社ファンケル様 MujinRobotピースピッカー》:
●MujinRobotシリーズについて
同プロジェクトは、多くの稼働実績を持つ「MujinRobot」を⽤いて実現したものだ。また、3⽉開催の「2022 国際ロボット展」でも、実機の展⽰を予定だ。近年、従業員への思いやりや労働基準法・コンプライアンスへの意識の⾼まりから、運搬物の重量制限指針を遵守するために⾃動化を⾏う企業が増えている。従業員が健康に働ける物流倉庫の実現に向けて、同社は、MujinRobotの提供を通じて、ユーザーと共に「⼈にやさしい物流倉庫」の実現を推進していくと述べている。
MujinRobotの詳細::
https://mujin.co.jp/solution/mujinrobot/
2022 国際ロボット展::
https://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/