ミランでテクニカルディレクター(TD)を務めるパオロ・マルディーニ氏が、ワールドカップ(W杯)の隔年開催案を非難した。イタリア『ANSA』がコメントを伝えている。

先日国際サッカー連盟(FIFA)によって発表された、W杯の隔年開催計画。FIFAはこれを推奨すべく、プロモーションにマイケル・オーウェンやヤヤ・トゥーレといった元スター選手を起用し、元アーセナルの指揮官であるアーセン・ヴェンゲル氏主導の下、計画を推し進めようとしている。

しかし、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長や南米サッカー連盟(CONMEBOL)、さらにはリバプールのユルゲン・クロップ監督らがこの案を猛烈に批判。2年に1度の開催にすることで発生し得る懸念点が多く挙げられている。

非難が相次ぐ中、マルディーニ氏もこの計画に反対意見を表明。これまでの伝統を打ち消すだけでなく、選手のメンタル面やフィジカル面に影響を及ぼしかねないと危惧している。

「私はW杯を2年ごとに行うことが良いアイデアだとは思わない。世界で最も有名なスポーツイベントの地位を奪い、100年の伝統を壊すことになるだろう」

「スポーツマンとして、FIFAがこの間違ったプロジェクトを放棄することを望んでいる。彼らが提案しているカレンダーでは代表チームの休みを2つの日程にまとめており、そこに2年間の拘束が加わると、非常にデリケートな時期に選手の精神的・肉体的な健康や国内リーグの将来に悪影響を及ぼすことになるだろう」

「選手、連盟、クラブは、この計画がサッカー界にもたらすリスクに対して、得られる利益が非常に小さいことを理解している」

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