ゲイの自分とBLが好きな彼女の出会いというユニークな設定とストーリーで話題を集めた日本の人気小説原作映画『彼女が好きなものは』が、現在開催中の第26回釜山国際映画祭のオープンシネマ部門に公式招待された。

映画『彼女が好きなのは』は、2016年に発表された浅原ナオトのウェブ小説『彼女が好きなのはホモであって僕ではない』が原作の映画で、日本では2019年にドラマ化され大きな反響を呼んだ。

本作は、ゲイの男子高生・安藤純と、BL好きな女子高生・三浦紗枝の世の中が望む“普通”とは異なる2人が成長していく、寂しくも純粋な青春を描いた作品である。

(写真=株式会社メディアキャッスル)

インディーズ映画からキャリアを築き始め、『世界でいちばん長い写真』(2018年)、『にがくてあまい』(2016年)などの作品を手がけた草野翔吾監督がメガホンを取り、『泣く子はいなぇが』(2020年)で第46回サンセバスチャン国際映画祭最優秀撮影賞を受賞した月永裕太が撮影監督に。そして『ある家族』(2021年)が第42回日本アカデミー賞最優秀照明賞を受賞した藤井勇が照明を担当している。

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俳優陣も日本のネクストジェネレーションたちの出会いで注目を集めている。自身の性的趣向を自覚する一方で、普通の幸せも逃したくないと葛藤する主人公の安藤純には、雑誌『ViVi』の2020年NEXT国宝級イケメンランキングで1位に選ばれた神尾風珠が演じた。

そしてBLの世界に心酔しているにもかかわらず、自分の恋人がゲイだという事実を受け入れられない女子高生の三浦紗枝を演じたのは山田杏奈。これまで『小さな恋のうた』『5億円の人生』(以上、2019年)でヒロインを務め、『ジオラマボーイ・パノラマガール』(2020年)で鈴木仁とW主演を務めるなど、将来が期待される女優だ。

『彼女が好きなものは』は、第26回釜山国際映画祭で計2回上映され、草野翔吾監督は10月8日の上映後、オンラインで観客との対話に参加し、作品について話を交わす予定だ。

この回は9月30日の前売り券開始と同時に早くも全席売り切れとなり、韓国でも話題を集めた。

なお『彼女が好きなものは』は、2022年上半期に韓国で劇場公開される予定だ。