DCコミックスの悪役チームが活躍する映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(全国公開中)。メガホンを取ったジェームズ・ガン監督は、同作のエンディングについて、ダークすぎて変更になった別案が存在したと The Hollywood Reporter やVarietyのインタビューで明かしている。(以下、クライマックスの内容に触れています)

 ヒーローを苦しめた犯罪者たちが、刑期短縮をかけて命懸けのミッションに挑む本作。ジョーカーの元恋人ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)、スーパーマンを半殺しにしたブラッドスポート(イドリス・エルバ)、平和のためなら女子供でも殺すピースメイカー(ジョン・シナ)、人間を容赦なく丸かじりするキング・シャーク(声:シルヴェスター・スタローン)ら総勢14名のぶっ飛びキャラクターが暴れまくる。

 ワーナー・ブラザースに原作コミックのキャラクターたちが映った写真を持参して、チーム構成やヴィランをプレゼンしたガン監督は、The Hollywood Reporter で「提案した内容は、完成した映画とほぼ同じだった。エンディングは少しダークすぎて変えたんだけどね」と告白。ガン監督曰く、当初のエンディング案では死亡するキャラクターが違っていたそうで、Varietyではそのキャラクターがラットキャッチャー2(ダニエラ・メルシオール)であったと説明している。

 「もともと考えていたエンディングというのは、メインキャラクターが一人死亡して、もう一人は生きていたというもの。死んでしまうのはラットキャッチャー2だったんだ。でも彼女はとても可愛いし、(彼女を殺すのは)ダークすぎると感じた。(クライマックスで死亡した)ポルカドットマンが嫌いだったわけじゃない。みんな大好きさ。ただ、私は(ラットキャッチャー2を殺すことが)できなかった」

 DCからは「誰を殺してもいい」と自由を与えられ、公開前には登場キャラクターの“ほぼ全員”が死亡すると予告していたガン監督。ちなみに、本編最後まで生き残ったハーレイもしくはブラッドスポートが死亡する案が浮上したかというVarietyの質問には、「一度も出てこなかった」と回答している。(編集部・倉本拓弥)