“東海の町おこしお兄さん”としても知られるパフォーマンス集団・BOYS AND MEN(以下ボイメン)の連載がスタート。いまや全国区となり、テレビや雑誌などメディアでも活躍中の彼ら、そして彼らの弟分として活動する祭nine.(祭ナイン)やBMK(ビーエムケー)が、東海エリア話題のスポットを訪問。旬なスポットで撮影した最新ショットと、彼らの素顔に迫るインタビューを毎月お届け。

【写真】『ウルトラマントリガー』では植物学者役を演じる寺坂頼我の撮りおろしカット多数!

第1回となる今回は、祭nine.のリーダー・寺坂頼我が登場。「東山動植物園」(愛知県)を訪れ、8年ぶりに公開された「東山動植物園」の重要文化財温室前館・洋風庭園にも足を運んだ。

――東山動植物園の植物園に来たことは?

【寺坂頼我】ないんです。いつも動物園の方に行ってしまって…東山動植物園っていう名前自体は知っていたんですけど、こんなにお花がいっぱいあったり充実している場所だとは思っていなかったので、早く気づきたかった(笑)。

空気が澄んでいてめちゃくちゃリフレッシュできました。もともと動物の動画を見たりするのが好きなんですが、動物園とはまた違う癒やされ方でしたね。次は、両親やおじいちゃんおばあちゃんを連れて、家族で来たいです。すごく素敵な場所でした!

実は、7月からスタートする『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(以下『ウルトラマントリガー』)で演じさせていただく僕の役どころが、火星で暮らす植物学者の役なんです!なので、そういう意味でもすごくベストな場所を選んでいただいたな、と(笑)。

――この仕事を目指したきっかけは?

【寺坂頼我】僕自身は、本当に小さい頃からヒーローになることが夢だったんです。物心つく前から、お兄ちゃんと一緒に特撮ヒーローの番組を観ていましたね。どのヒーローもかっこいいと思うんですけど、特に夢中になったのは、ウルトラマンメビウスや仮面ライダーアマゾンズ。

小さい頃は漠然とヒーローになりたいっていう“憧れ”があったんですけど、小学3、4年生くらいの時に、ヒーローは実在するわけではなく役者さんが表現しているものだということを知ったんですよね。その時は夢が一瞬壊れたんですが(笑)、「役者さんになれば皆が憧れていたヒーローになれるんだ」と気づいて役者を目指すようになりました。

学校に通いながら、家族の元で役者を目指すのは難しいのかな、と思っていた時期に、名古屋にいながらその夢を叶えた小林豊さんの存在を知りました。『仮面ライダー鎧武/ガイム』に出演されていただけでなく、ボイメンとしてミュージカルにも出演されていて…。第一に目指していたのは「ヒーローになる!」だったんですが、ミュージカルもやってみたい!という気持ちもあったので。その夢を全部叶えられるかもしれない!と、この事務所に入ることにしました。

――事務所に入ったのは、いくつの時ですか?

【寺坂頼我】14歳。15歳になる年です。入ってまずは、研究生として活動。それから、祭nine.としてのデビューが決まりました。

デビューが決まった時、可能性を感じて選んでもらったということはうれしかった。ただ、今だから言えるんですが、当時は不安も同じくらい強かったですね。それまでずっと、研究生としてみんなで活動してきたことで作りあげられてきた、居心地の良さみたいなものが崩れてしまったり…、いつも一緒だったメンバーとバラバラに活動することになったりしたので…。当たり前に続いていくと思っていた日常が変わったことで、喪失感みたいなものもあって…。そのギャップもあったので、本当に大丈夫かなって。いままで経験したことの無いことでしたし、ドキドキでした。

――祭nine.をはじめて知る人に、自分達をどんなグループとしてアピールしたいですか?

【寺坂頼我】わかってもらいやすいのは、僕たちはその名の通り“祭り感”が強めのグループだということですかね(笑)。昔の人たちが雨を願ったり、豊作を願ったりと自分たちの生活を豊かにするために魂を込めて祭りをやっていたように、僕らは祭nine.の活動に魂を込めることで観てくださった方の生活が少しでも豊かになってほしいと思っています。僕らの“祭り感”から、熱量を感じてほしいですね!まあ、とにかく“アッチいグループ”ってことでしょうか(笑)。

祭nine.だけじゃなくて、ボイメンの先輩方やBMKも含めて、うちの事務所の所属タレントって一貫して“夢”をすごく大事にしていると思うんですよね。もちろん僕ら祭nine.、そして寺坂頼我としてもとても大切にしています。もちろん、夢を見るだけでなく叶えていくことで、いろんな人に「強く願えば夢は必ず叶うんだ」って証明したいですし、夢を追いかけたいと思っている人の後押しができたらうれしいです。

――自分はどんなキャラクターですか?

【寺坂頼我】僕は、もともとがとてもふわふわしているというか…。ほんわかしていて、争いごとも好きじゃない、物事をハッピーに考える方が好きなタイプなので、物腰柔らかい優しい人と思っていただけたらいいのかなと思うんですけれど(笑)。

この活動を始めてからは、リーダーとしての“強さ”みたいなものが必要になってきたりだとか、祭nine.のエネルギッシュさを強さを出したいということもあり、パフォーマンス中は少し違って見えるかもしれないですね。ライブでは、“温厚さ”は一回置いておいて、心から楽しみながら叫んだり表現したりしてます。でも、軸?(笑)は優しい人ですよ!誰にでも優しい人(笑)。

――今回『ウルトラマントリガー』に選ばれたのはオーディションですか?

【寺坂頼我】はい、オーディションでした。自信はなかったんです…。なかったって言うと、ちょっと語弊があるかもしれないんですけど。

事前に動画と面接審査があって、その上で合格者は実際にお芝居をするオーディションがありました。集団ではなく1人ずつで、今までとは違った感じのオーディションでしたね。変身の時のセリフを言ったり、各シーンでの主人公を表現したり…。そこでは僕が持ってるすべてをさらけ出して、理想のヒーロー像みたいなものを全力でぶつけられたし、自分的には100点のものが出せたと思いました。

ただ、受け答えが…質疑応答とか自己紹介とか、そういうのが上手くいかなくて。堂々とした態度で自信をもって、あまり僕のポンコツの部分を出さないようにしよう!と思っていたんですけど…(笑)。

――ポンコツ…ですか?(笑)

【寺坂頼我】ってよく言われます。“なんか抜けている”ともよく言われるので、それを出さないようにしよう!と気合を入れていたんですけどね。「ハッピッピー♪」とか普段口癖のように言ってるんですけど、それを言わないようにやっていたら、逆にいろいろと抜けている部分がたくさん出てきてしまって、すごいキョドキョドしちゃったり。

――そこが良かったとか?

【寺坂頼我】すごく笑ってはいただけましたね。今回の役どころが、愛されキャラの優しい男の子なので、そこが隠していたはずの、僕の素に近い部分とうまくハマって見えてくれたのかもしれません。本当に運命的な役と出合ったなって思いました。

演じるマナカケンゴは、優しくて、明るさもあって、そこに“夢”の一本軸があるんです。夢のため、理想のためなら熱くなる。僕の掲げていた生き方そのまんまの役どころといってもいいぐらい、自分とリンクするような役を演じられるのは幸せだなって思います。なかなか無いことですよね。

――子供のころからの夢が叶ったってことですよね。どうですか?ヒーローになれて。

【寺坂頼我】もうめっちゃうれしいです!そのために、日々を過ごしてきたといっても過言ではありません!不安も挫折も失敗もたくさんありましたけど、「絶対にこの夢を叶える」と信じて活動してきたので、それが突然実ったのは、本当に言葉を失うくらいうれしくて。

これで、ようやくファンの皆さんや両親、メンバー、スタッフさん…周りの人たちにも少しずつもらってきたものを返していけるのかなと思えたから、それが一番うれしかったです。僕自身が長年の夢を叶えたことで、それを応援してくれてた人にとっても励ましになったりするのかなって。

「ヒーローになりたい」と幼いころ思っていたとしても、諦めてしまう人は多いかもしれない。でも、強く信じて思い続けて努力し続ければ、いつか叶うかもしれないんだってことを、証明できたのかなと。だから、みなさん夢を持った方がいい!大きな夢を持ち続けてほしいなと思います。

――実際に夢を叶えて、新たな目標はありますか?

【寺坂頼我】まずは『ウルトラマントリガー』をみなさんに愛してもらえるような作品にすること。たくさんのヒーローがいる中で、“1番好き”と思ってもらえるような存在になりたいです。

そして、いつか名古屋から全国に名前を轟かせて活躍できるような役者になること。いろいろな作品、役柄にチャレンジしたいです。憧れの役者さんの一人が藤原竜也さん。どんな役でも見ている側の心をつかんで離さない、ああいう魅力的なお芝居ができる役者になりたいです。ゆくゆくは、僕が“名古屋発”の役者として認知されることで、“名古屋”の魅力もフィーチャーされるきっかけになったらうれしいなと思っています。

最初事務所に入った時は、お芝居をやりたくて入ったのに歌って踊ることになったので「なんか違うかな?」って思っていたんですけど、今は当時の自分に怒りたいですね。ダンスも歌も今までにさせてもらってきた経験は、お芝居に活きていることもたくさんあって、表現者として必要なことだったんだなと今は痛感しています。1人の役者としても、祭nine.のメンバーとしても、全部の活動が自分を高めていくことにつながっていくと思うので、1つ1つのお仕事を頑張りたいと思っています。

――最後にアピールしておきたいことはありますか?

【寺坂頼我】まず『ウルトラマントリガー』、とっても魅力的な作品になっているので、ぜひ観てほしいです!

今回、この撮影に参加させてもらって、僕が知らないステキな場所が僕の住んでいる街にはたくさんあるんだなと気づかされました!これからも先輩(ボイメン)と僕たちが、気になる東海エリアのスポットを巡って魅力をお届けするので、ぜひ連載をチェックしてもらえたらなと思います。

僕個人の今後の活躍にも期待していていただけたらうれしいです。ぜひ、名古屋も、東海地方も寺坂頼我も、祭nine.も愛してください!よろしくお願いします!