相対性理論を提唱したことなどで知られる物理学者、アルバート・アインシュタインがライバルの物理学者に宛てた手紙がオークションにかけられ、匿名のコレクターにより120万ドル(約1億3000万円)で落札されました。

RR Auction

https://www.rrauction.com/auctions/lot-detail/344295306094003



Handwritten Einstein letter containing famous E=mc2 equation sells for $1.2 million | Live Science

https://www.livescience.com/einstein-letter-emc2-sold-at-auction.html

オークションにかけられた手紙は、物理学者のルートヴィヒ・シルバーシュタイン宛てに、1946年10月26日付けで送られたものだとのこと。シルバーシュタインは特殊相対性理論に関する参考書を書くほどの理解者でしたが、一般相対性理論についてはアインシュタインと論争を繰り広げたことで知られています。手紙の中で、アインシュタインはシルバーシュタインからの質問に答える形で、質量とエネルギーの関係を示した特殊相対性理論の公式「E=mc2」を書き記し、「あなたの質問は、E=mc2の公式から一切の知識も必要なく導き出せます」と書いています。



このオークションを取り扱ったRR Auctionによると、アインシュタイン自身の手で書かれた「E=mc2」の例はこれまで3つしか知られておらず、どれも一般人の手に渡ることはなかったとのこと。4例目となる今回の手紙が、初めて一般に公開されたものとなるとRR Auctionは述べています。

RR Auctionのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントであるボビー・リビングストン氏は「『E=mc2』は世界で最も有名な方程式です。この式に関するアインシュタインの考えが示されているこの手紙は、物理学の観点から重要なものです」と述べています。