先ごろポッドキャスト番組『アームチェア・エキスパート』に出演したヘンリー王子は、父チャールズ皇太子との関係について、自らの正直な気持ちを語った。王室を離脱した背景には、断ち切りたかった「悪循環」があったという。

王子は番組のホストを務める俳優のダックス・シェパードに対し、その悪循環を「遺伝的な(親子間の)痛みと苦しみの連鎖」と説明。次のように述べている。

「誰のことも名指しで非難したり、責めたりするべきではないと思いますが、子育てについて言えば、もし私が父、または両親が経験した苦しみや痛みのために、何らかの形で痛みや苦しみを経験したのだとすれば、その連鎖は断ち切らなければいけないと思っています。(子どもたちに)それを受け継がせないために」

王子はまた、私たちは親としてできる限りのことをすべきであり、子どもには「自分に起きたことが君には起こらないようにするよ」と言ってあげるべきだと語っている。

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王子は成長するうえで、父がどのような経験をしてきたのかについて理解し、父は自分の両親(エリザベス女王夫妻)が自分に対し取ってきたのと同じ態度を、子どもに対しても取っているのだと気が付いたという。そして、我が子のためにそれを変える方法について考えてきたそう。

王子のこうした発言について、チャールズ皇太子は公にコメントしておらず、今後もしないと思われる。それは、ロイヤルファミリーは“文句を言わず、弁明もしないこと”を原則としているため。

ただ、バッキンガム宮殿の関係者たちは、ヘンリー王子のこうした発言を歓迎してはいないもよう。王室担当記者のレベッカ・イングリッシュによると、とある王室関係者は、「ヘンリー王子夫妻は自らの過去について話すことを仕事にしているようだ。有益なことではない」などと批判的な見方を示しているとのこと。

「自分たちは何も悪くないと思っているようだ」とコメントしている関係者もいるそう。

ヘンリー王子はただ、出演した番組でメンタルヘルスについて語り、自分自身のことについて正直に話しただけのようにも思えるが……?

Photos: Getty Images, Courtesy of Dax Shepard via Instagram From COSMOPOLITAN