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米国ではM1 iPad Proが「出荷準備中」となり、到着予定日は21〜28日と通知を受けたとの報告もありました。来週の後半にはYouTubeに開封動画が続々と公開されるのかもしれません。

iPad mini Pro」は約7万円?からApple Music高音質プランが18日発表?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

アップル、血糖値測定に言及したユーザー調査。Apple Watch実装の前ぶれか

Apple Watchに非侵襲性(注射針を刺す必要がない)血糖値測定機能が搭載されるとの噂は数年越しとなっていますが、いよいよ実現が間近に迫ったと思しき手がかりが伝えられています。

それはアップルがブラジル在住のApple Watchユーザーに送ったアンケートの中に、食習慣や薬、血糖値を調べるアプリがインストールされているかどうかを訊く項目があったということ。アクティビティリングワークアウトアプリといったwatchOS内蔵の機能についての質問に続くもので、サードパーティ製アプリで好評な機能を標準に取込む可能性が窺えるというわけです。

アップルは「以前のiPhone用充電器をどうしたか(まだ自宅で使用しているか等)」のアンケートを取った数ヶ月後にiPhone 12シリーズほかで充電器の同梱をなくしたほか、Face IDに満足しているかどうか訊いた4ヶ月後には「マスクしたままFace ID対応iPhoneをロック解除」を実装しており、すでに何らかの準備をしてから意識調査をするのが通例とも推測されます。

Apple Watchの血糖値モニターについては、数年前は外付けの「スマートバンド」により実現するとの噂もありました。それが今ではウォッチ本体に血中アルコール濃度や血圧さえ測れるセンサーを搭載できる可能性も生じており、Apple Watchも技術革新の恩恵を受けることになりそうです。

「iPad mini Pro」は8.7インチで5G対応、約7万円で2021年後半発売との噂

Gizmochina

4月のイベントでiPad mini 6(第6世代iPadminiの仮称)が発表される予想は空振りに終わりましたが、にわかに高級モデルの「iPad mini Pro」の噂が次々と届けられています。

新たな噂話は韓国ブログのNAVER発であり、iPad mini後継機というより「iPad Proのミニバージョン」でベゼルが狭くなって画面サイズは8.7インチ。そしてシルバー/グレーの2色で5Gモデルもあり、2021年後半に発売されるとのことです。予想価格は649ドル、つまり約7万円で第5世代miniよりは少し高めの値段が述べられています。

iPad mini Proの噂が初めて囁かれたのは、今年3月のこと。そちらでも画面サイズは8.7インチとされ、タテ幅は短くなってまもなく設計検証テスト(DVT/試作から量産に至る過程のうち中間段階)を始めると伝えられていました。

iPad Proのミニ版といえば全画面デザインが予想されますが、iPad mini 6についてもエッジが鋭くなってProのデザイン言語に近い予想レンダリング画像が公開されていました。またアップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏はiPad mini 6が2021年後半に発売と予想していたこともあり、「iPad mini 6」と「iPad mini Pro」は同じ製品を指しているのかもしれません。

2023年のiPhoneにアップル独自開発5Gモデム搭載?アナリスト予測

iPhone 12シリーズが大ヒットしている理由の1つと見られる5G対応ですが、その中核となるモデムチップが2023年のiPhone 15(仮)ではアップル独自開発品が搭載される可能性があるとのアナリスト予測です。

アップルが独自モデムを開発しているとの噂は、足かけ3年にも及んでいます。iPhoneのAシリーズチップやApple WatchのSoCなど自社開発チップに置き換えてゆく流れは一貫していますが、インテル製モデムへの不満がそれを加速したもようです。当時は係争中だったクアルコムのお膝元で技術者を募集していたことや、インテルからスマホ向け通信モデム事業の大半を買収して開発体制を整えつつ、クアルコムと電撃和解して6年間の半導体供給契約を結び、十分な時間の余裕を確保したと推測されます。

iPhone 12はアップル初5G対応ながらも、多くのAndroidデバイスよりも遅いという調査結果もありました。それでも前より速くなっているのはインテル製チップから(他のAndroidと同じ)クアルコム製モデムに載せ替えたからとの見方もありますが、さらなるチップ性能の向上や最適化が必要と思われます。

Macに搭載されたM1チップの高パフォーマンスが驚かれたように、独自モデムチップも高性能や省電力、ほかコスト低減にともなうiPhone価格の引き下げも期待したいところです。

次期MacBook Airの予想レンダリング公開。フラットエッジで白いベゼルか

Jon Prosser

2020年末発売のM1 Mac3機種の外見は従来モデルのままで、今年4月の24インチiMacが初の「デザインが刷新されたAppleシリコンMac」となりました。その波がようやく次のMacBook Airにもやってくるとの噂話です。

おなじみのリーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Jon Prosser氏が「MacBook」として公開したレンダリング画像は、HDMIやSDカードスロットが見当たらないことからMacBook Proではなく、次期MacBook Airである可能性が高いとされています。

そのデザインはこれまでAirの特徴だったテーパー状から一転して、まるでiPad Proのようなフラットエッジとなったもの。つまりiPhone 12や24インチiMacと近いデザイン言語となっており、最近のアップル製品の傾向から頷けるものです。

その一方でUSB-Cポートが左右に1つずつあるのみで、M1 Macに共通している外部ポートの乏しさ(24インチiMacではUSB 3.0×4が追加されていましたが)は変わらず。磁力で接続する有線ケーブルMagSafeの端子も見当たらず、また外付けハブやケーブルの引き回しに苦労するのかもしれません。

かたやディスプレイ周りのベゼルやキーボードは白くなり、本体色も7つのカラーバリエーションがあるとのこと。次期14インチ/16インチMacBook Proは外部ポートを充実させたプロ向け仕様が予想されていますが、Airでは24インチiMacと同じく見かけを親しみやすくしてユーザーのすそ野を広げる狙いがありそうです。

第3世代AirPodsとApple Music高音質プランが5月18日に同時発表の噂

2019年にはAmazon Music HDがサービスイン、今年2月にはSpotify Hi-fiが発表され、ストリーミングのロスレス化は大きな趨勢となっています。

Apple Musicのロスレス音質プランの手がかりもiOS 14.6ベータから見つけられていたなか、それを補強する2つのニュースが報じられています。

ひとつはアップル関連のYouTuberルーク・ミアーニ氏が述べている、「Apple Music Hi-fi」が5月18日にプレスリリースで発表されるとのうわさ。Apple Music本体は世界開発者会議WWDCという晴れの舞台で発表されていましたが、もっか感染拡大が収束しない状況や「プラン追加」にすぎないことを考えれば、イベント抜きのWeb発表に留めるのは妥当とも思われます。

もう1つは、Android版Apple Music最新ベータかた見つかった「ロスレス・ストリーミング」への言及です。iOS版にはあった「Dolby Atmos」や「Dolby Audio」といった空間オーディオ関連の言葉はなく、代わりに「ロスレス」と「ハイレゾロスレス」という2種類の高音質版の提供に触れられています。

またミアーニ氏によれば、「新しいAirPods」すなわち第3世代AirPodsも18日に同時発表されるとのこと。第3世代AirPodsについては、AirPods Proに似たデザインとなりイヤーチップも交換可能、バッテリー持ちも良くなるもののノイズキャンセル機能はないとの噂もありました。

有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、第3世代AirPodsの量産は2021年後半に始まると予想しており、5月内の発表は考えにくいとも思われます。とはいえ、現行のAirPodsは他社製品との競争が激化して需要が低迷しているとの噂もあり、アップルがテコ入れを急ぐこともあり得そうです。