“歴史歪曲”問題が浮上したドラマ『朝鮮駆魔師』(原題)と『雪降花』(原題)の放送・制作中止を求める国民請願に20万人以上の同意が集まり、韓国政府が回答した。

【関連】韓国ドラマ界が大荒れ。歴史歪曲・校内暴力・反中感情の「メビウスの輪」

政府は「放送法第4条はテレビ局の編成に関して自由と独立を保障しており、法律に基づかない規制や干渉は禁じられている。特に、創作物に対する政府の直接介入は表現の自由を侵害する可能性があるため、慎重なアプローチが必要だ。政府は国民の情緒に反する内容について、創作者、制作者、収容者など民間で行われる自浄努力および自律的選択を尊重する」と説明。

ただ、「過度な歴史歪曲など放送の公的責任を阻害したり、審議規定に違反する番組は放送通信審議委員会の審議対象になる」とし、「第5期放送通信委員会が構成され次第、この案件を上程し、放送審議規定違反可否を論議する予定だ」と明らかにした。

『朝鮮駆魔師』は第2話で打ち切りとなったが、JTBCの新ドラマ『雪降花』は現在撮影が行われている。韓国の女子大生が北朝鮮からのスパイを助けることで恋に落ちるという設定が「民主化運動を卑下する」という議論が起こり、JTBCの積極的な解明にもかかわらず撮影中止を求める声が出ている状況だ。

JTBCの新ドラマ『雪降花』(原題)