INAC神戸レオネッサは13日、FW京川舞(27)が検査の結果、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)と診断されたことを発表した。今後は「薬物治療を行い、経過を注意深く診ながら適切な治療を行っていく」としている。

 一般社団法人の日本内分泌学会のホームページによると、バセドウ病は甲状腺ホルモンを過剰に産生する病気で、典型的には、動悸、体重減少、指の震え、暑がり、汗かきなどの症状が起こる。治療法は薬物(抗甲状腺薬)治療、放射性ヨウ素内用療法、手術の3つがあると紹介している。

 常盤木学園高時代から世代別代表で活躍していた京川は、12年にI神戸に入団。現在までI神戸一筋でプレー。12年にはなでしこジャパン(日本女子代表)としてもデビューを果たしていた。

 クラブによると、3月中旬に行った心拍数・走行距離・運動強度などを計測するGPSセンサー数値で異常を検知。その後、複数の検査を実施し、専門医によりバセドウ病と診断された。

 女子プロリーグのWEリーグが開幕した今季、決意を持って臨んだシーズンインだったが、なかなか調子が上がらないことに不安な日々が続いていたという。

 京川はクラブを通じ「病気が見つかり安心しましたが、しばらくして今までのようなサッカーができない現状に苛立ちと残念な気持ちが入り混じり、不安と焦りの気持ちで落ちこみました」と複雑な心境を吐露。

 ただ「現在は、少しでもチームのためにできることを毎日考え、少しでも力になれるよう全力でサポートしています。復活して試合に出ることを目標に、試合に出られなくてもチームの一員として頑張っていきますので、回復するまでの期間あたたかく見守ってください」と前向きなコメントも残している。