「カフェ ラ・ボエム」などの飲食店を首都圏に展開するグローバルダイニングが30日発表した2021年1〜3月期決算は、純損益が1億円の黒字(前年同期は4億円の赤字)だった。

 1〜3月期の黒字は8年ぶり。東京都などの時短要請に応じず、通常営業を続けたことで、来店客が増えたという。

 売上高は前年同期比20・6%増の20億円、営業損益は1億円の黒字(前年同期は3億円の赤字)だった。3月単月でみても、既存店売上高は前年同月比100・5%増、客数は同46・5%増と、大きく伸びた。

 広報担当者は「(緊急事態宣言下では)午後8時以降に開いている店が少なく、来ていただいた」と話す。時短要請に応じなかった理由について、同社は「適切な補償もなく要請に応じれば、経営維持は困難になる」と説明している。

 同社は、東京都が新型コロナ対応の改正特別措置法に基づく「時短命令」を出した後は、対象店舗は宣言解除までの3月18日〜21日の4日間、午後8時閉店にした。一方で同22日、時短命令は「営業の自由を保障した憲法に違反する」などとして東京都を提訴している。4月には3度目の緊急事態宣言が出たが、対象地域の店舗も時短要請などには応じずに通常営業を続けている。(若井琢水)