エリザベス女王は4月21日、夫フィリップ殿下が亡くなって初めての誕生日を迎えた。殿下は昨年まで、女王の誕生日には毎年欠かさず、朝食のトレーにお祝いの花を置いていたという。

殿下が結婚してからずっと続けていたというこの誕生日の習慣について、最初に伝えたのはカナダの『モントリオール・ガゼット』紙だとみられる。1976年のある日の記事のコピーを、王室記者のヴィクトリア・アービターが4月22日(現地時間)、ツイッターに投稿している。

「誕生日の朝、女王の朝食のトレーには花が置かれます――夫のフィリップ殿下が欠かさず、お祝いとして贈るものです」「プレゼントは家族、王位継承者である息子のチャールズ皇太子と、アンドルー王子、エドワード王子、娘のアン王女とその(当時の)夫マーク・フィリップス陸軍大尉、クイーンマザー、その他の人たちからも贈られます」「ご一家はそろって昼食をとります」

エリザベス女王は95歳の誕生日に発表した声明で次のように述べ、王室にお悔やみの言葉が寄せられていることや、国民が殿下の楽しい思い出を共有していることに対し、感謝の気持ちをこう伝えている。

「私たち家族は深い悲しみのなかにありますが、英国や英連邦の各国、そして世界中の人々が夫への哀悼の気持を示してくれていることは、家族全員にとっての慰めになっています」

今年の誕生日の朝食の席で、女王は改めて深い喪失感を味わったはず……。深い悲しみが、いつか癒えることを祈りたい。

Photos: Getty Images Courtesy of Victoria Arbiter via Twitter From COSMOPOLITAN UK