時間4月17日(土)に行われたフィリップ王配の葬儀。葬列にはチャールズ皇太子以下、アン王女、ウィリアム王子やヘンリー王子が参加しウィンザー城からセント・ジョージ礼拝堂まで棺の後を歩いた。ヘンリー王子が王室を離脱後初めてウィリアム王子と一緒に公の場所に登場するとあって大きな注目を集めたが、王室は2人の王子を並ばせず間にアン王女の息子のピーター・フィリップスを立たせた。

王室はこの順序について「実務的な決断」と説明していた。でも関係者によるとこれはウィリアム王子のリクエスト。新聞「デイリーメール」はウィリアム王子がピーター・フィリップスにヘンリー王子との間に立ってくれるよう頼んだと報じている。

今回の葬儀ではヘンリー王子だけが軍服姿ではないという事態を避けるためエリザベス女王が異例の「軍服禁止」を決定、全員がモーニングーコートで出席することになった。女王はヘンリー王子に恥をかかせたくないと考えていたという。また葬儀の後にはキャサリン妃がヘンリー王子とウィリアム王子の仲介役に。妃がきっかけを作ったことで両王子が会話を始めるシーンもキャッチされた。でも他のロイヤルファミリーは女王やキャサリン妃ほど優しくはなかったよう。関係者は新聞「メール・オン・サンデー」にアン王女とエドワード王子、ソフィー妃は式の前も最中もヘンリー王子の存在を黙殺していたと証言、冷たい態度をとっていたと語っている。「皮肉なことだがヘンリー王子に同情していたのはアンドルー王子だけだった。アンドルー王子は元妻のセーラ元妃の体験を通じて部外者の気持ちを理解している。今のヘンリー王子はまさにその部外者の気持ちを味わっている」「他のロイヤルファミリーたちは女王を守ろうという気持ちが強く、ヘンリー王子に怒りを感じていた。オプラ・ウィンフリーとのインタビューであのようなことを発言した今、王子に対する同情はほとんどなかった」。

ヘンリー王子は当初葬儀が終わったらすぐにアメリカに異国する予定だったが、しばらくイギリスに滞在するよう。新聞「ニューヨークポスト」によると予約していた現地時間4月19日(月)のフライトをキャンセルしオープンチケットに変更。少なくともエリザベス女王の誕生日である4月21日まではイギリスで過ごすと見られている。

また葬儀の後、ヘンリー王子は2時間にわたってウィリアム王子とチャールズ皇太子の2人と話し合ったという証言も。関係者によると7月1日にケンジントン宮殿で行われるダイアナ元妃の銅像の除幕式にも参加する予定だという。今回の話し合いの成果は7月の式典で確認できるはず。両王子が並ぶ姿が見られるのか、再び注目が集まりそう。