渋野日向子は国内4戦目15位、会見で吐露「今やっていることに不安は全くない」

 女子ゴルフの国内ツアー・アクサレディスは28日、宮崎・UMKCCで最終日が行われ、32位で出た渋野日向子(サントリー)は4バーディー、1ボギーの69で回り、通算4アンダーで15位だった。次週は海外メジャー初戦・ANAインスピレーション(4月1〜4日)に出場し、米ツアーを転戦する。試合後の会見では、強い信念を持って臨むことを明かした。

 最終日に意地を見せた。渋野は出だしの10番でバーディー発進。18番では雨で一時中断したが、リズムは崩れず。再開後にバーディーを奪うなど前半で2つ伸ばした。後半はチャンスを決め切れない場面もあったが、69で回った。

 前日は上がり2ホールでまさかの連続ダブルボギー。ホールアウト後には「納得いくまで」と時間をかけて修正した。「昨日と打って変わってショットの調子がいいなと、自分でもわかるくらいだった。ボギーを打つ要素が少なかった。外してしまう場面もありましたが、嫌な外し方じゃない感じだった。本当に納得のいくショットが多かったなと思います」と振り返った。

 来週からは米ツアーを転戦する。2021年の国内ツアー4試合は13位、57位、11位、15位。2019年11月以来の優勝には届かなかったが、こう言い切った。

「今やっていることに対する不安は全くない。周りにどうこう言われても関係ないですし、色々な意見があると思いますが、決めたことを最後までやり切りたい。始めたばかりですが、やり切れているとは思っています。それをこれからも、日本でも、米国でも、どんな場所でも自分の意思を貫いて最後までやり切りたい。4試合終わって、今こうやって思います」

様々な意見に対し「その評価に負けないように」

 19年の全英女子オープン優勝などを支えた青木翔コーチから昨年限りで「卒業」。オフには、男子プロの石川遼(カシオ)からスイングの助言を受け、フォーム変更に着手し、試行錯誤を続けている。新たなチャレンジに様々な声が上がっていることを認めながら、はっきりした口調でこう続けた。

「“雑音”が入ってくるというよりは、世界中に色々な人がいると(それぞれ)思うこともたくさんあると思う。そうやって思って貰えることもありがたいですし、今までの方が良かったって思ってくれる人もいらっしゃるとは思います。でも、見て下さっていることが凄くありがたいです。

 今やっていることを肯定してくれる方もいますし、赤の他人の自分を評価してくれることは凄くありがたい。でも、その評価に負けないよう、自分も左右されないように意思を貫いてやりたいなと思います」

 良い時はもちろん、結果が出ない時にも注目される。様々な声に対し「ありがたい」と感謝しつつ、同時に自身の信念を貫く強い覚悟も明かした。夢は5つある海外メジャーの全制覇。将来を見据え、今は目先の結果よりもさらなるレベルアップを図っている。

「とりあえず予選通過できるように頑張りたい」と語る海外メジャー初戦、そしてその先の米ツアー転戦へ渋野は決してブレることはない。(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)