コロナ禍の最中に国際Aマッチが開催される現状に見解「理由が分からない」

 サウサンプトンMF南野拓実が、国際親善試合・韓国戦(25日/日産スタジアム)とカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル戦(30日/フクダ電子アリーナ)に臨む日本代表メンバー23人に選ばれたことを受け、同クラブのラルフ・ハーゼンヒュットル監督は「ナンセンスだ」と語った。

 英地元紙「リバプール・エコー」が報じている。

 日本サッカー協会(JFA)は3月18日、国際親善試合・韓国戦(25日/日産スタジアム)とカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル戦(30日/フクダ電子アリーナ)に臨むメンバー23人を発表。欧州組・国内組の“混合チーム”で構成された中に、南野も名を連ねている。そんななか「リバプール・エコー」は、「ラルフ・ハーゼンヒュットルが『ナンセンス』な南野拓実の決定を非難」と見出しを打ち、この一報に対するハーゼンヒュットル監督の見解を報じている。

 記事では英国内において海外からの入国者に対し10日間の自己隔離を義務づけていること、また、各国間の移動などで自己隔離措置が5日以上発生する場合、代表チームの選出を拒否できるようにFIFA(国際サッカー連盟)がルールを定めている事実に触れられている一方、「ハーゼンヒュットルはサウサンプトンができることは限られていると考えている」とも指摘され、合わせて同監督のコメントを紹介した。

「これは仕方のないことで、他にも何人かの選手が行くことになっている。正直なところ、現在の旅の難しさや、戻ってきた選手が再び我々のために使えるようになるまでに乗り越えなければならないループを見ると、これは私にとって少しナンセンスだ。どんな理由があっても国外に出ることは許されないのに、このような大流行の中、世界中を飛び回っているのだから、私にはこのようなことをしなければならない理由が分からない」

 様々な事情があるとはいえ、コロナ禍の最中に国際Aマッチが開催される現状に、ハーゼンヒュットル監督は首をかしげていた。(Football ZONE web編集部)