メキシコの首都メキシコシティから北東約50キロに位置する世界文化遺産「テオティワカン」では、ピラミッドをはじめとする壮大な遺跡を熱気球で観賞するツアーが人気だ。そんなテオティワカンで先週、上昇する熱気球のバスケットから男性が落下するという事故が起きた。『LADbible』『Daily Star』などが伝えている。

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古代都市テオティワカン遺跡の全貌を上空から観賞できると人気の熱気球ツアーの会場で先週、男性が熱気球から落下する事故が発生した。

この時の様子を捉えた動画では、一人の男性が熱気球のバスケットの端にぶら下がったまま上昇していくのが映し出され、周りでは人々の悲鳴があがっている。

また地上では、熱気球に繋がれているロープを大人数人が引っ張り、それ以上上昇しないよう踏ん張っている姿が見て取れる。

そうして1分半ほどすると今度は、大きな赤いシートを持った人たちが現れて、万が一落下した時に男性の真下にシートが来るよう移動している。

そして上昇から約1分45秒後、男性はついに耐えきれなくなって手を離すが、ここで奇跡が起こる。女性の悲痛な叫び声があがるなか、男性は何度か回転するも熱気球から延びていたロープを辛うじて掴み、身体がロープに絡まったことで九死に一生を得たのだった。

このニュースには「もしあのまま回転して落ちていたら、シートがあっても命はなかっただろうね」「まるで映画のワンシーン」「よくロープを掴むことができたね」「運がよかったとしか言いようがない」「早い段階で気付いたのが何より」「なぜバスケットにつかまったまま上昇したのか。怖い」といったコメントが寄せられており、当局が事故原因の調査にあたっている。

ちなみに昨年10月には中国で、熱気球搭乗の補助スタッフとして雇われた大学生が、アルバイト初日に地上約10メートルの高さから落下して死亡した。

画像は『El Universal 2021年3月8日付Twitter「Dos hombres estuvieron a punto de caer de un globo aerostático que ascendía en las inmediaciones de la Zona Arqueológica de Teotihuacán」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)