先の土曜日、C大阪は味スタでFC東京と対戦した。後半13分、原川力が2-1とするファインゴールを決めたものの、そこからFC東京に2点奪われ、逆転負けした。長谷川健太監督率いるFC東京は、5人の交代枠を使い切った。交代で新たな選手が出場するたびに、戦力をアップさせていった。

 選手層の違いを見せつけられたという見方もできるが、交代枠を2枠余して敗れる姿は、やはりいただけない。監督采配として問題ありと言いたくなった。選手交代には流れを変える効果もある。FC東京に逆転弾を許したのは後半48分。2018年ロシアW杯決勝トーナメント1回戦対ベルギー戦ではないけれど、防げた失点だったように見えた。

 フィッカデンティ、ロティーナ、クルピ。さらには柏レイソルのネルシーニョも、交代枠5人制に適合していない監督だ。

 できるだけ多くの選手を使いながら、勝利を追求する。それぞれはクルマの両輪の関係にある。川崎の鬼木采配は、今季も両者のバランスが高次元で取れている。後半に失速しにくいサッカー。来季に繋がるサッカーを展開している。その開幕3連勝は、筆者の目には5連勝ぐらいに見える。だが、今季も川崎に独走を許してしまえば、Jリーグのレベルは上がらない。他の監督の奮起を促したい。