フランクフルトとの契約を1年延長したMF長谷部誠(37)が、決断の経緯や今後について語った。

2014年7月にニュルンベルクからフランクフルトに加入した長谷部。今シーズンで在籍7年目を迎え、ブンデスリーガでは最も長くプレーしている選手となっていた。

昨年5月にはフランクフルトとの契約を1年間延長していたが、今シーズン終了後に契約満了を迎えることに。昨年12月にはアディ・ヒュッター監督が「マコトは37歳になり、彼のサッカー選手としてのキャリアはほぼ確実に夏には終わるだろう」とコメント。引退が近いと語っており、話題を呼んでいた。

しかし、その後に出場機会を再びえると、ポジションをボランチへ移し、さらにキャプテンを務めて試合に出場。ここまでブンデスリーガで20試合に出場している。

その長谷部は8日にフランクフルトと1年間の契約を延長。その理由をクラブの公式インタビューで語った。

「まずは感謝します。ほぼ1年前、来年の夏に引退しようと思っていました。でも、今シーズンはまだ調子が良いので、気が変わりました。フランクフルトでもう1年プレーすることを本当に楽しみにしています。信じられません」

これまではリベロとして3バックの一角でのプレーが多かった長谷部だが、今年に入ってからはボランチが主戦場に。37歳になってなお、難しいポジションでのプレーについて、長谷部自身も驚いているようだ。

「僕もビックリしました(笑)。実際、僕は6番(ボランチ)に戻るとは思っていませんでした。より多く走り、より高い強度でプレーすること、それが上手くいくとは思っていませんでした。でも、ここ10〜11試合はとても上手くいっています。どうやら、僕には限界がないみたいです(笑)」

その長谷部が牽引するフランクフルトは、24試合を終えて現在勝ち点43の4位に位置。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得できる位置にいる。

長谷部はチームとして達成したい夢について語る一方で、謙虚に過ごす必要があるとした。

「もちろん、チャンピオンズリーグというのはとても大きな夢です。でも、僕たちは謙虚なままで、残り10試合を闘わなければなりません。ボクタイは1試合1試合に完全にフォーカスする必要があります」