19歳から40歳まで21年間服役し3年前に刑を終えて出所した男性が、服役中にお世話になった女性教師の家をサプライズで訪問して涙の再会を果たした。その時の様子は動画で収められ、『InspireMore.com』などが伝えて拡散している。

【この記事の動画を見る】

米インディアナ州在住のマイケル・レイシーさん(Michael Lacey)は今から3年前、21年間の刑務所暮らしを終えて新たな人生をスタートした。

つい最近のこと、マイケルさんは刑務所でお世話になったGED教師ライスさん(Rice)の家をサプライズで訪問し、その様子を動画で収めた。

GEDとは様々な事情により高校を卒業できなかった人のための高校卒業認定試験のことで、合格すると大学進学が可能となったり就職にもプラスに働く。マイケルさんは服役中、時間が許す限りライスさんと一緒に過ごしていたが、出所後は疎遠になっていた。

動画でマイケルさんは、写真撮影会でたまたまライスさんのルームメイトに出会ったこと、その日の訪問をライスさんは全く知らないことなどを明かし、緊張した面持ちで家のドアをノックした。

しばらくしてドアを開けたライスさんは、マイケルさんの顔を見ると「ミスター・レイシー?」と声を震わせ、信じられないという表情で「オーマイガー」を連発しハグをする。

嬉しさと驚きからだろう。ライスさんは涙を流して興奮しており、マイケルさんの両手を取ると「元気だった?」と声をかけた。溢れる感情がコントロールできないのか、ライスさんは自分の口に手を当てそわそわと動き回る。

一方のマイケルさんは、カメラを覗き「大成功」とばかり余裕の表情を見せたが、実はカメラに映っていないところで涙で声を詰まらせていた。

ライスさんはその後、マイケルさんを家の中に招き入れており、マイケルさんは動画の中でライスさんについてこのように明かした。

「僕はライスさんが300人以上の服役囚を助け、GED合格に導いたのを見てきた。」

「彼女は僕たちを決して服役囚として見なかった。」

「彼女こそ、暗闇の中の輝く光だったんだ。」

なおマイケルさんはTikTokで自身の服役中の経験などについてざっくばらんに語っており、フォロワー数は55万人を突破している。

また先月22日に公開されたTikTokの動画は、約2週間で再生回数が240万回を超えており、「この女性の温かい人柄が伝わってくる。男性が慕う気持ちが分かる」「19歳から21年間って、どんな人生だったんだろう」「人生の一番楽しい時期に刑務所に入っていたんだよね。自分を理解してくれる教師が本当に心の支えになっていたんだろうね」「21年の刑務所暮らしで、つらいこともあったと思う。更生して社会に復帰できてよかった」「素敵な女性だと思う」「久しぶりで、会話が弾んだだろうね」「私も感動したわ」といったコメントがあがっている。

画像は『Michael Lacey 2021年2月22日付TikTok「Beyond a feel good moment!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)