日本の商品は、商品そのものの質が良いだけでなく「パッケージ」まで優れているようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、日本のパッケージがいかに親切かを紹介する記事を掲載した。消費者の立場に立って設計されていると感心している。

 記事はまず、日本の包装は「シンプル、使いやすい、美しい」と3拍子揃っていると称賛。毎年パッケージングコンテストを開催しているほどだ、といかに包装を重視しているかを伝えた。2020年の受賞作品は、プラスチックから紙に変えたお菓子のパッケージや、ペットボトルからラベルをなくし、おしゃれでつぶしやすいデザインにしたものなど、美しいのはもちろん、いずれも環境と使いやすさに配慮したものばかりだ。

 なかでも記事の中国人筆者が感心しているというのは、「日本のおやつは食べやすい」ということだ。例えば、日本のコンビニでホットドッグを買うときについてくる「ソース」は、真ん中から折るとちょうど1回分の量のケチャップとマスタードが出てくる仕組みになっていると紹介。片手でホットドッグを持ちながら、もう片方の手で2種類のソースを簡単に付けることができ、「手を汚さずに食べられる」と利便性に感心している。

 また、容器の底に突起が付いた日本人にはおなじみのプリンも、「衛生的で便利な設計だ」といたく感動している様子だ。お腹に入ってしまえば同じだという人もいるが、来客があった時にプリンを皿に盛り付け、クリームとフルーツを添えれば「豪華なスイーツになる」と紹介した。記事はほかにも、どこからでも切れる「マジックカット」、そのままレンジに入れられる「冷凍食品のトレー」、「ヨーグルトがくっつかないフタ」など、日本人がいかに消費者のために尽力してきたかを力説した。

 日本のおやつの包装には、消費者がより便利に、より楽しく食べられる工夫が詰まっていると言えるだろう。食べた後のことまで考えて、分別しやすく、つぶしやすくしているものが多いのも特徴だ。中国の商品は開けるのさえままならないものが多く、力任せで開けて中身が散乱してしまうこともしばしばだ。記事は、「これで良いと満足してしまうか、それ以上を追求するかの違い」と分析している。日本のパッケージは、これからも消費者目線でより便利に、美しく発展していくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)