2016年冬、サッカーファンを仰天させるアジアへの移籍が起こった。

ブラジル代表MFオスカルがチェルシーを離れ、中国の上海上港へ移籍したのだ。20代半ばだったオスカルが欧州を離れてアジアへ向かったことにはサッカーファンも驚いただろう。

サッカーのレベルを重視するなら、欧州5大リーグでプレイするのが1番だ。アジアの実力は欧州5大リーグに比べると大きく落ちる。オスカルにとってステップアップの移籍とは言い難い。

ただ、オスカル本人は英『TalkSport』にて判断に後悔がないことをアピールしている。

「当時の決断を振り返ると、僕にとって良い決断だった。家族にとっても、僕自身のフットボールの面でもね。僕はここで大いに進歩した。歳を重ねたけど、振り返ると良い決断だったよ」

さすがにチェルシーで活躍していたこともあり、上海上港でも高い実力を発揮。2018年にはリーグ戦で12得点18アシストと驚異的な成績を残している。その翌年も9得点13アシストの数字を残しており、気持ちよくプレイできていたのだろう。

しかし、ブラジル代表とは縁が無くなってしまった。2014年に母国ブラジルで行われたワールドカップではネイマールらとともに主力として活躍したが、2016年以降は代表でプレイできていない。欧州5大リーグでプレイしていれば状況は変わっていたはずだ。

本人は納得しているようだが、当時の決断は正しかったのか。サッカーファンとしては納得できない部分もあるだろう。