Appleが取得した最新の特許から、iPhoneのLightningポートが磁石でくっつくMagSafeポートに進化する可能性が明らかになっています。

Apple wins a Patent for Multiple Styles of Magnetic Smart Connector Systems - Patently Apple

https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2021/03/apple-wins-a-patent-for-multiple-styles-of-magnetic-smart-connector-systems.html

A spring-loaded MagSafe charging connector surfaces in a newly granted Apple patent

https://www.idownloadblog.com/2021/03/05/apple-magsafe-charge-port-patent/

Appleが2006〜2018年にかけてリリースしてきたMacBookでは、本体とACアダプタを磁石付きのコネクタでつなぐ「MagSafe」が採用されていました。しかし、MacBookがThunderbolt 3/USB 3.1ポートから給電する方式にシフトしていったことで、近年のMacBookにはMagSafeの姿がありません。



by Shinji

一方で、2020年にはiPhone向けのワイヤレス充電アクセサリとしてMagSafeが登場。MagSafeアクセサリーを使えばワイヤレスでiPhoneの充電が可能になります。

「iPhone 12」で新登場したMagSafe対応アクセサリでワイヤレス充電してみた - GIGAZINE



2021年3月第1週、Appleがアメリカ特許商標庁で「磁気表面接触」というタイトルの特許を取得しました。この特許はMacBookに搭載されていたMagSafeのように、磁石を用いてケーブルのコネクタを本体に固定するというものです。

特許資料によると、Appleが特許を取得した新しいMagSafeコネクタは、磁石とバネを使ったものとなっています。新しいMagSafeコネクタは既存のMagSafe充電器よりも高速でiPhoneを充電することが可能で、既存のLightningコネクタと比較すると密閉性が高いためほこりや水がたまりにくいという利点がある模様。

以下が新しいMagSafeコネクタ(左)とポート(右)の断面図。上がコネクタとポートをつなげる前で、下がつなげたあと。コネクタ内部のバネが伸縮する形となっているわけ。



コネクタ(左)とポート(右)は以下のようになります。iPhone側のポートはLightningポートのように細長い穴ができないため、ほこりや水がたまりにくくメンテナンス性もよさそうです。



なお、Apple関連の確度の高いリーク情報を取り扱ってきたアナリストのミンチー・クオ氏は、「iPhone 13はLightningポートを採用してUSB-Cには切り替えない」と予想しており、AppleがUSB-Cを採用しない理由は「完全なワイヤレス体験を実現するため」と考えられています。

「iPhone 13はLightningポートを採用してUSB-Cには切り替えない」とアナリストが予想 - GIGAZINE