日本では財布などの貴重品を落としても戻ってくる確率が他の国と比べて高いと言われる。しかし、あるものについては戻ってくる確率がずっと低くなるようだ。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、日本で盗まれた場合に戻ってくる可能性が低い「あるもの」について紹介する動画を配信した。

 日本在住という配信者の中国人女性は、イヤホンを入れるケースのふたをどこかで落としてしまったとのことで、来た道を戻って探す様子を撮影している。すると、道路に落ちているふたを発見。「運が良かった」と喜んでいる。

 その後、この女性はこれまで交通系ICカードを3回失くしているほか、在留カードを落としてしまったり、スマートフォンを公衆トイレに置いてきてしまったりしたことがあるそうだ。こうした例から、落し物の多い女性のようだが、「いずれの場合も手元に戻ってきた」と紹介している。いかに日本は治安が良くて落とし物が戻ってくる確率が高いかを強調した。

 しかし、「自転車」に限っては盗まれると戻ってくる確率が非常に低いと紹介。知り合いのなかで「少なくとも5人が自転車を失くしている」と述べており、いずれも戻ってこなかったようだ。だが、この動画に対して寄せられたコメントを見ると、「それって盗まれたのではなくて撤去させられたのでは? 日本はむやみに駐輪できないよ。保管場所に行って手数料を払えば返してくれる」との指摘があった。確かに日本では自転車は防犯登録を行うのが一般的であるため、「盗まれて戻ってくる確率が非常に低い」というのは間違いだ。コメントのとおり、撤去されてしまった可能性は否めないだろう。

 また、「私も新幹線で忘れ物をしたが戻ってきた」など、配信者と同じような経験を紹介するネットユーザーが複数見られる一方で、「中国は多くの人が良心と道徳心を失ってしまい、取り戻そうともしていない」と嘆くコメントもあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)