3日の「ATP500 ロッテルダム」(オランダ・ロッテルダム/3月1日〜3月7日/室内ハードコート)男子シングルス1回戦で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がストレートで敗退する波乱が起きた。この試合でメドベージェフは奇行やラケット破壊をするなど、メンタル的に乱れ、批判も集まった。

メドベージェフはこの日、世界27位ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)と対戦。


タイブレークで第1セットを落とすと、第2セット第3ゲームでは、強烈とはいえウィナー級ではないバックハンドを打った際、何故かわざわざネットに背中を向けた。ラヨビッチは返球できなかったためメドベージェフのポイントとなったが、返ってくる可能性が十分あった中での奇行だった。


更にゲームカウント4-4では、2本連続のダブルフォルトで被ブレーク。ラケットをコートに2度豪快に叩きつけて破壊した。これにより警告を受け、1ポイントを失った状態で相手のサービング・フォー・ザ・マッチを迎え、そのまま6(4)-7、4-6のスコアで敗れた。


Tennis TVはメドベージェフの奇行をInstagramで紹介。ユーザーからは面白がる声もあったが、「ATP(男子プロテニス協会)は出場料を没収すべき。他の選手たちは大会が少ないなかで真剣にやっている」、「メンタル的にはまだまだだね」、「甘やかされた子どものようなプレー」といった批判の声も集まった。


また同日には一部2回戦も行われ、世界45位の錦織圭(日本/日清食品)が世界23位アレックス・デミノー(オーストラリア)を6-3、2-6、7-5で撃破。準々決勝でメドベージェフと当たる可能性があった錦織にとっては、チャンスが広がる結果となっている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP500 ロッテルダム」でのメドベージェフ
(Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)