愛猫が何を言っているか分かったら、もっと仲良くなれるのに……。猫への愛が募るほど、猫好きさんの中ではそんな気持ちが増していくものです。そうした歯がゆさを感じている人に試してみてほしいのが、元Amazonのエンジニアが開発した猫の鳴き声翻訳アプリ「MeowTalk」。

 今回は「MeowTalk」を使って、我が家の愛猫たちの本音に耳を傾けてみました!

◆学習機能でどんどん精度が高くなる「MeowTalk」

 鳴き声翻訳機と言えば、2002年に発売され、話題となった「バウリンガル」が頭に浮かぶ人も多いはず。バウリンガルは「楽しい」「悲しい」「欲求不満」「威嚇」「要求」「自己表現」の6種類の感情に対し、約200パターンの人間の会話が用意されており、犬の鳴き声に対応する人間の応答パターンがランダムに表示される仕組みでした。

 しかし、「MeowTalk」はただ鳴き声を訳すのではなく、飼い主さん自身が愛猫の鳴き声と感情を紐づけることができる点が新しい、鳴き声翻訳機です。

 開発者であるハビエル・サンチェスさんは、Amazonが提供するスマートスピーカー「Alexa」の元エンジニア。そこで得た経験が猫にも応用できると考え「MeowTalk」を生み出しました。

 音声に対する感情をアプリに学習させられる「MeowTalk」には、繰り返し使うことで精度がどんどん高くなっていくという特徴があります。自宅で過ごす時間が長くなっている今、愛猫との絆をより深めるために役立ってくれそうです。

◆複数の猫を登録できる

 今回は3匹の愛猫たちに協力してもらい、日頃、どんな言葉を投げかけてくれていたのかを探ることに。「MeowTalk」は英語表記なので最初は少し戸惑いましたが、慣れてくるとなんとなく使いこなせるようになりました。

 初めに愛猫の名前や年齢、性別などを登録。複数の猫を登録できるので、多頭飼いさんも安心です。

 愛猫の登録が完了したら、鳴き声を検知したい子をセレクト。オレンジのボタンを押し、猫の鳴き声を聞かせると、翻訳された言葉が出てきます。

◆愛猫に試してもらったら意外な気持ちが知れた!

 まずは、いつもしっぽをピンと立て、こちらに寄ってきてくれるコタロウの言葉を知ってみることに。すると、「愛しい人(My love)」の文字と共に茶目っ気溢れる言葉が。

 自分のことを特別だと思ってくれているその気持ちに、胸が熱くなりました。

 そして、レオンの感情は衝撃的。目が合う度にいつもこちらを見ながら返事してくれる姿に愛を感じていたのですが、翻訳してみると、どうやら狩る気満々だったことが判明。

 これからは、狩られないように身を守っていこうと思いました(笑)。

 なお、行動などを総合的に見て、翻訳された感情がまったく違うと感じる場合は「Change Translation」というボタンでふさわしいと思う訳に変えることができます。その中の「Other」を選べば、自分が思う愛猫の感情を自由に記すことも可能。個人的に、この機能はとても興味深いものでした。

◆その子らしい感情をアプリに学ばせることも可能

 なぜなら、愛猫のジジは独特な感情表現をするから。

 バスマットをくわえ、遊んでいるときの高い声がジジにとっては「enjoy」という感情。しかし、その声は呼び鳴きのように聞こえるので、最初は「Where’s my dad?」と翻訳されました。

 そこで、翻訳を「enjoy」に変更し、アプリに学習させることに。その子らしい感情をアプリに学ばせられるのは、とても意味があることだと感じました。

 私たち飼い主は長い時間、愛猫と過ごしているからこそ、その子特有の感情表現を知っています。だからこそ、日々の学びや気づきを活かせる「MeowTalk」はユニーク。感情表現を変更できるので「どんなことを考えているんだろう」と、愛猫の行動により目を向けるきっかけにもなってくれます。

◆鳴き声が保存されていくのが嬉しい

 なお、鳴き声が小さかったり、タイミングが悪かったりしてなかなか愛猫の鳴き声を学習させられないときは、過去に撮りためた動画の鳴き声をアプリに聞かせてみるのもあり。「このとき、こんな気持ちだったんだ」と新たな発見もでき、より一層、愛猫のことが愛おしくなるはずです。

 また、翻訳した鳴き声はアプリに自動保存されていくので、うちの子の「鳴き声コレクション」が作れるのも嬉しいポイント。

 何度でも聞ける鳴き声コレクションは、どんな鳴き声のときにどんな感情なのかを飼い主さんが学ぶためにも役立ってくれます。

 今よりもっと愛猫と心を通わせることができるかもしれない「MeowTalk」。気になる人はぜひ、インストールしてみてください。

<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291