“ドッピエッタ”の鮮烈デビューに賛辞が相次いでいる。

 1月にイタリア女子1部のACミランに加入したMF長谷川唯は、2月27日のバーリとのアウェーゲームでスタメンに名を連ね、リーグ戦初出場を果たすと、早速移籍後初ゴールを含む2得点を挙げ勝利に貢献した。

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 当然、現地メディアは大騒ぎだ。『Sprint&Sport』は「ハセガワのための見事なショータイム」「信じられないほどの才能を秘めている」「ファンは彼女を応援したくなっただろう」と激賞。ミラン専門メディアの『Milannews24』も「なんというインパクトのデビューだ!」と賛辞を寄せている。
 
 3月に入っても、『TUTTOmercatoWEB』が「シーズン終盤、ミランにはユベントスとイタリアの王座を競うためのさらなる武器が増えた。ユイ・ハセガワだ」と、日本から来た24歳を称賛した。

 日本代表で40以上のキャップ数を記録しており、アジアカップやアジア大会でタイトルを獲得していることを紹介した同メディアはさらに、「大きな補強であることはすでに伝えられていた」としたうえで、次のように続けている。

「1997年生まれの彼女が初の海外挑戦で、これほど大きなインパクトを与えることを想定していた人は少なかっただろう。そんななかでバーリ戦で先発出場し、素晴らしいサッカーの真珠であることを披露。そつなく両足でプレーし、常に顔を上げて、ドッピエッタまで決めてみせた」

 ミランは14試合を消化し、首位ユベントスを3ポイント差で追っている。『TUTTOmercatoWEB』は「マウリツィオ・ガンツ監督は、彼女がユーベとの勝負でも決定的な存在となることを願っている」と、タイトルを争うなかでキープレーヤーになるとの見解を示した。

 上々のスタートを切ったなでしこジャパンの司令塔。さらなる活躍を願うばかりだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部