中国のポータルサイト・百度に25日、「日本のバス・トイレの設えを見ると、自分の家を捨てたくなる」とする記事が掲載された。

 記事は、バス・トイレの設計を紹介する上で日本の事例を取り上げないわけにはいかないと紹介。面積は小さいものの、細やかさや使いやすさが大いに追求されているとして、その特徴について4つ言及している。

 1つめは、トイレ、洗面台、浴室がそれぞれ別々の空間に隔てられている点を挙げた。中国の住居では往々にしてこれらの設備が同じ空間に存在するのに対し、日本では機能ごとに空間を独立させることで、複数人が同居している場合に「誰かがお風呂に入っているから歯磨きやトイレができない」といった問題が発生しないと伝えた。

 2つめは、これまでにも何度となく中国のネット上で取り上げられてきた多機能便座の存在だ。お尻の洗浄、便座ヒーター、ビデ機能、噴射ノズルや水温調節、温水マッサージ機能、消臭殺菌機能など、日本発の多機能便座の使い心地は本当に素晴らしいとしている。

 3つめは、現在日本の多くの住居で普及している遠隔給湯システムに言及。キッチンに取り付けられたコントロールパネルで浴槽のお湯張りや追い炊きなどを遠隔操作できるのは非常に便利だとしたほか、最近ではスマートフォンのアプリによって外出先からもコントロールできるようになりつつあると紹介した。

 そして4つめは、風呂場の排水口に施されているちょっとした工夫に注目。排水口が床より2〜3センチ低い場所に設定され、普段はカバーによって隠されているため見栄えが良いうえ、排水口付近に水が溜まって流れにくいという問題も解決できるとした。また、髪の毛などのゴミを集める機構も備わっており、簡単な手入れによって清潔を保つことができると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)