冬から続く乾燥の季節。屋内ではエアコン、外に出ると春風も強く、髪にとっては厳しい環境です。だからといってヘッドスパに出かけるのも悩ましいですよね。そこで、乾燥などのダメージヘアにおすすめのホームケアアイテムを5つご紹介します。

毛髪診断結果は80%がダメージヘア

髪がパサついたり、艶がなくなったりと、乾燥の季節は特に気になります。昨年の2月、ヘアドライヤーの開発も行うダイソンが、メディア向けセミナー「Hair
Science Briefing by Dyson」を開催。髪は、肌の延長線上にあり、頭皮も顔と同じようにお手入れをする必要があるなど、ヘアケアの基本を勉強しつつ、最後に、希望者は、毛髪診断してもらえるとのことで、セミナー出席者の大半が参加し、筆者も診断してもらいました。これらの髪のデータは、今後の製品開発に活かされるとのことでしたが、セミナーに登壇された皮膚科・内科医の友利新先生が、この髪診断結果を、名前を伏せた状態で、全員分のデータを見て、コメントをくださいました。

「ややダメージがある人は全体の53%、かなりダメージがある人が28%。トータルで80%以上の人がダメージを実感されているという結果でした。今回、参加されたのは、メディアやジャーナリストの方など、美容意識の高い方たちだと思われますが、それでもダメージがある人が大半を占めているということは、いかに自宅でのセルフケアができていないかの指標にもなると考えられます」と、友利先生。

ヘアドライヤーも正しく使うことが大切です。

コロナ禍で 美容院に行く回数が減っているので、セルフケアを改めて見直したいと思いました。乾燥や風によるダメージもありますが、ヘアドライヤーの間違った使い方も原因として挙げられるそうです。正しい使い方と、簡単な頭皮のマッサージ方法も教えていただきました。

1.パドルブラシを使用してブラッシングと頭皮マッサージ

ダイソン パドルブラシ オープン価格 ※3,300円(2021年2月末日編集部調べ・税込み)

髪に過度な熱を与えることはダメージにつながるため、髪を乾かすときは、ドライヤーの熱に注意が必要です。ダイソンでは、3段階の風量だけでなく、風温も好みで選べ、毎秒20回風音を測定し、熱を与えすぎないよう、自動で設定してくれます。

ただ、ドライヤーをいきなり買い替えるのはハードルが高いので、頭皮ケアもできるパドルブラシをご紹介します。クッション性のある幅広のブラシで、頭皮にやさしく、ブロー時に髪を滑らかに整えるのに適しています。

どんな髪の長さでも使いやすく、ブラッシング・ブロー・マッサージとひとつで3役こなしてくれます。毎日のケアに使うなら、人差し指と親指で柄の部分を握るグリップポジションでブラシを持つのがおすすめ。大きい柔らかいクッションブラシなので、髪と地肌までブラッシングできます。髪のもつれやほこりなどを落とし、地肌マッサージも同時に行え、便利ですね。頭皮マッサージを別に行うとなると、面倒だと感じることもあるかもしれませんが、ブラッシングと同時だと、続けられそうです。

Dyson https://www.dyson.co.jp/

次のページでは、潤うヘアケアアイテムをご紹介します。

2. WELEDAの「ローズマリー スカルプクレンジング」

WELEDA ローズマリー スカルプクレンジング 200g 3,300円(税込み)

2021年、創設100周年を迎える「WELEDA(ヴェレダ)」から、新オーガニックケアが登場しました。健やかな髪は、健やかな頭皮からという考えのもと、髪の土壌でもある頭皮にも着目したローズマリー スカルプクレンジングです。1本で、クレンジング、マッサージトリートメントに使える3in1タイプ。2種のクレイと竹炭で、頭皮の皮脂や汚れをしっかりオフしてくれます。また、水分・油分を与え、快適な頭皮環境をサポートするローズマリーなど4種の植物エキス配合。日本開発処方でオーガニック認証マーク「Natrue」も取得しています。

使い方は、頭皮のディープクレンジングとして、週1回程度の使用で、この1本でシャンプー・トリートメントが完了します。お湯で髪と頭皮を予洗いし、髪の水分を切ってから適量を頭皮中心に髪全体に伸ばし、頭皮をマッサージします。3分程度置いて、しっかりすすぎます。洗い上がりは、ハーブですっきりするからなのか、頭がスーッと軽くなったような気がしました。汗をかいた日も、すっきりできそうですね。

WELEDA  https://www.weleda.jp/

3.La CASTAの「ジャパンアロマ ヘアケアセット 山桜」

La CASTA ジャパンアロマ ヘアケアセット 山桜 ヘアソープ(弱酸性シャンプー) 300mL/ヘアマスク(ヘアトリートメント )230g 4,400円※数量限定

1996年、植物の生命力と癒しをテーマに誕生した「La CASTA(ラ・カスタ)」は、こだわりのオーガニック精油とオーガニック植物原料を採用した 五感で心地よさを感じられるヘアケアブランドです。

毎年、数量限定で発売されるジャパンアロマシリーズの6回目となる今年のコンセプトは、山桜です。春は、朝晩の気温差が最も大きいため、頭皮はストレスを感じやすく、血行や栄養の循環が悪化しやすくなります。また、紫外線が強くなり、頭皮だけでなく髪もダメージを受けやすくなります。この限定セットの山桜では、毛髪地肌保護成分のサトザクラ花エキスを配合し、傷んだ髪と頭皮をケアしながら、艶のある美髪へと導いてくれるそう。

満開に咲く山桜からインスピレーションを受けたという香りは、霧がかった山の空気のような清々しい甘さからスタートし、山桜が花開くフローラルの香りがバスルームに広がり、一足早い春を満喫しながらヘアケアできそうです。山桜をイメージした限定デザインのシャンパンピンクのボトルも華やかな気分にしてくれます。

La CASTA  https://www.lacasta.jp/

4.uruotteの「ナチュラルシャンプー ノーブルフラワー」

uruotte ナチュラルシャンプー ノーブルフラワー 40mL 638円/250mL 3,300円/500mL 4,950円(すべて税込み)

2005年にリンス不要の2in1シャンプーからスタートした「uruotte(うるおって)」。リンス不要で、使用する水と排水を一人当たり1日12L減らせ、環境にやさしく、リンスする手間も省けるなんて、うれしいですよね。

そのuruotte が、2020年11月、15年ぶりにリニューアルしました。99%植物由来というバランスは変えず、皮脂分泌を整えるオーガニックホホバオイルもそのまま配合されています。新成分として、コメ由来のダメージ補修成分が配合され、乾かした後の指通りや仕上がりが改善されたそうです。

ナチュラルシャンプーのシリーズには、無香料のものもありますが、漢方にも使用される芍薬エキスと山形県産つや姫米ぬかエキスが潤いをキープし、8種の天然精油をブレンドした香りが、1日の最後に心を整えてくれるノーブルフラワーがおすすめです。ヘアケアしながら、リラックスできます。ボトルもグラデーションの塗装仕上げと、こだわりが感じられます。

uruotte  https://uruotte.com/

5. リジェンヌの「シャンプー・トリートメント モイスト&ボリューム」

リジェンヌ (左)シャンプー モイスト&ボリューム 300mL 2,200円/トリートメント モイスト&ボリューム 200g 2,200円(すべて税込み)

女性のための発毛エッセンス「リアップリジェンヌ」を手掛ける大正製薬から、サロン品質のシャンプーとトリートメントが、2020年10月に発売されました。髪のボリューム対策というと、まだ先の話と思いますが、髪のダメージケアは、始めておいた方がいいですよね。髪は、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラという構造になっています。表面のキューティクルがきれいであれば艶髪が手に入るわけではなく、内部が空洞化してしまうと、髪がもろくなり、艶も失われてしまいます。そこで、髪内部の水分や油分をしっかり補って、キューティクルの凹凸を滑らかに整えようと発売されたのが、リジェンヌのヘアケアシリーズです。髪密度だけでなく、天然由来の保湿成分を7種配合し、頭皮にアプローチ。さらに、タウリン、オウレン、オウバクといった独自の配合成分で、頭皮をすこやかに保ってくれるそう。カテゴリーとしては化粧品ですが、さすが製薬会社品質といったところ。香りは、フレッシュフローラルで、毛先のパサつきなどにもおすすめのヘアケアシリーズです。肌年齢があるように、乾燥してパサついていると髪年齢が上がりそうなので、早めに使っておきたいシリーズです。

リジェンヌ https://brand.taisho.co.jp/regenne/

乾燥の季節は、お肌だけでなく、髪や頭皮も同じように乾燥します。乾燥することによりダメージヘアになりやすいので、しっかり潤いをチャージして、健康的な艶髪をめざしたいですね。

取材・文/林 ゆり